|
|
2004年05月21日(金) ■ |
|
マッカーシーの「文句なしの傑作」とは? |
|
スペイン語まじりの読みにくい文体だし、どうしようかなあ・・・とずっと迷っていた、コーマック・マッカーシーの『Blood Meridian』を買ってしまった。
マッカーシーの作品は、文体そのものも読みづらいのに、会話部分にスペイン語がたくさん出てくるので、スペイン語がわからないと話が全く通じない。果たして読めるのか?と心配なのだが、これは「文句なしの傑作」と言われているにも関わらず翻訳がなく、原書で買うしかないので、仕方がない。ダメもとで、トライしてみようという感じ。
今回買ったのは西部系の内容だが、マッカーシーは前にも書いたように、東部に生まれながらも、そもそもは南部系の作家だった。なので、そのうち南部系の作品(『The Orchard Keeper』、『Outer Dark』、『Child of God』、『Suttree』)も読んでみたいと思っているのだけれど、どうなることか。マッカーシーの作品群の中核を成すのは、『Suttree』と『Blood Meridian』だと言われているので、ぜひとも読んでみたいのだが、どちらも翻訳がないので、苦労しそうだ。
で、今日もまたさらに、マクマートリーのカウボーイものが届いた。実は昨日の<Lonsome Dove>シリーズよりも、どちらかと言えば、こちらの初期の2冊のほうが読みたかったのだ。『サロン・ドット・コム』の批評にも、「マクマートリーの不朽の名作として残るのは、やはり初期作品だろう」とあるし、内容的にも、よりカウボーイっぽいし、Simon & Schusterの装丁もいい。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
ミステリー・ウォーク〈上〉 創元推理文庫/ロバート・R. マキャモン (著), Robert R. McCammon (原著), 山田 和子 (翻訳) 文庫: 388 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 東京創元社 ; ISBN: 4488558011 ; 上 巻 (2003/10) 内容(「BOOK」データベースより) ビリー・クリークモアが母から受け継いだのは、死者の魂を鎮める能力だった。だが、人々は彼に冷たく、疑いに満ちた目を向ける。そんなある日、伝道者ファルコナーが、治癒の奇蹟を起こす息子ウェインを連れて町にやって来る。だが、ビリーが伝道集会で見たものは…?『少年時代』『遙か南へ』を経て、久々の長編『魔女は夜ささやく』に至るマキャモン文学の源流、待望の復活。
◆Amazon
『Blood Meridian, Or, the Evening Redness in the West』/Cormac McCarthy \1367 ペーパーバック: 352 p ; 出版社: Random House Inc ; ISBN: 0679728759 ; Reissue 版 (1992/05/01) 『サロン・ドット・コム』より 開拓時代の英雄デイヴィ・クロケット伝説の黙示録風語り直しとも言うべき作品で、文句なしの傑作、この四半世紀にアメリカが生んだ最もすぐれた小説のひとつと言ってよい。「ザ・キッド」(The Kid)と呼ばれる14歳にして反社会的病質者の主人公は、1840年代にテネシーを旅立ち、ならず者集団の一員となってメキシコ北部の荒野を横断しながら、出会うものすべてを血祭りにあげてゆく。それはかつてD・H・ロレンスが、「冷酷で禁欲的、孤独にして殺人者」と喝破した「アメリカ人の魂の本質」を忘れがたく描き出している。─(A・O・スコット) 『Horseman, Pass by』/Larry McMurtry \1241 ペーパーバック: 192 p ; 出版社: Simon & Schuster ; ISBN: 068485385X ; (2002/07/02) 『サロン・ドット・コム』より テキサスの牧場生活を容赦ない目で描く。 『Leaving Cheyenne』/Larry McMurtry \1367 ペーパーバック: 304 p ; 出版社: Simon & Schuster ; ISBN: 0684853876 ; (2002/08/01) 『サロン・ドット・コム』より 厳しい感性を一人の女性と二人の男性をめぐる三角関係に向けた作品。 ※Cheyenne:シャイアン
Copyright(C) 2001-2013 SCHAZZIE All rights reserved.
|
携帯用URL:http://www.enpitu.ne.jp/m/v?id=83698
|