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2003年12月15日(月) ■ |
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求む!「すごく面白い」クリスマス本 |
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◆この1年間、早稲田のオープンカレッジでの講座を日記に記録してきたものをまとめた。
原文で味わう新しいアメリカの短編小説 【2003】
自分で振り返ってみるにも、日記をずっと遡るのが面倒だったし、とりあえず1ページにまとめてみた。日記をそのままリンクしているので、内容は変わらないし、講座に関係ないことも書いてあるのだが、ともあれ、講座の内容を振り返るには、まとめておいたほうが何かと便利だろうと思って。サイトトップにリンクを作ったが、「BOOK SALON」からも入れるようにした。
さて、現在本を何冊か同時に読んでいるのだけど、どれもこれもはまらない。なんかねー、と思うので、あちこち手を出している状況。そもそもクリスマス本には、これといって「すごく面白い!」という本はないのだ。古典は別としても、ファンタジーでもロマンス本でも、みなクリスマス商戦に乗って出しているのが多いから、駄作でも表紙がきれいで、「心温まるいい話」なんてコピーが付くと、売れてしまう。それにまんまと乗せられているのが、この私。
それはよーくわかっているのだが(毎回失望を繰り返しているから)、それでもどこかに「すごく面白い!」クリスマス本がないかと、毎年期待を込めて購入してしまう。そのひとつに、『Christmas Classics from the Modern Library (Modern Library)』があったのだけど、何日か前に、例によってAmazonから「遅れます」とのメール。クリスマスに間に合わないのでは、意味ないでしょうが。
それはそれで文句をつけても仕方がないのだが、この本はタイトルにあるように、古典の中のクリスマスの話を集めたもの。Book Descriptionを見ると、ほほう〜!と思う。その中に、「the opening sections of Louisa May Alcott's Little Women」という箇所がある。てことは、やっぱりオルコットの『Little Women』は、クリスマスものなんだ。とにかく冒頭の2章はクリスマスのことが書かれている。じゃあ、これ読もうかなあ。でも、そのあとが思いっきり長い。子どもの頃に読んでいるから、内容は知っているのだが、長い。分厚い。どうしよう。。。
この『A Yuletide Universe: Sixteen Fantastical Tales』なんて、冒頭、ニール・ゲイマンの作品では、サンタクロースが「こんな仕事やりたくない。早く死んでしまいたい。HO! HO! HO!」なんて言ってるし、ファンタジーと言ってもSFも入っているので、科学的な造語なんかがポンポン出てきて、何言ってるの?状態なんだなあ〜、一応今のところは。この先、期待しているようなファンタジーが出てくればいいんだけど。
『The Autobiography of Santa Claus』に至っては、世界史の教科書でも読んでいるような錯覚を起こす。史実も含めて、異常にサンタクロースの歴史に詳しくなりそうだ。それはそれで勉強になって、あとで役に立つからいいんだろうけど(どこで?)。
というわけで、あれやこれや読んでみると、なんとなく古典のほうが、私の考えているクリスマスの雰囲気があっていいみたいだ。現代もので面白かったのは、絵本などは別として、読み物ではカポーティのクリスマスものと、デイヴィッド・セダリスの『Holidays on Ice』くらいかも。
でも、とりあえず読書中の本を、がんばってクリアするべきだろうか?クリスマス本と書いているけれど、一番投げ出したいのは、クリスマスには何の関係もない、アン・タイラーの『ブリージング・レッスン』。以前に『Ladder of Years』(邦訳『歳月のはしご』)を読んで、内容はもう全然覚えてもいないのだけど、退屈だなあと思った記憶があって、私の英語力がなくてそう感じたのだろうと考えていたのだが、今回は翻訳で読んでいるのに、やっぱり退屈。主人公に共感できる人には、自分のことを読んでいるような気にさせる面白い小説だとは思うんだけど、私にはちょっと・・・。
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