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2003年10月20日(月)
『銀河ヒッチハイク・ガイド』ほか

わざわざ配送予定をずらしてAmazonにオーダーした本が、まとめて一気に届いてしまった。このところ予定通りにいかないので、面食らうことが多い。

『銀河ヒッチハイク・ガイド』は、先日BOOK・OFFで邦訳を買ったのだが、全5巻のうち、続編は『宇宙の果てのレストラン』しか出ていないようだし、それも入手不可のようなので、原書のコンプリート版を見つけたついでに、思い切って買ってしまった。大判のハードカバーで厚さも8センチくらいはありそうなもの。この本はファンタジーやSFのジャンルでは有名なものらしい。でも、いつ読むんだろう?(^^;

SFにはまっていた頃に、ナンセンスSFというのが流行った時期があって、日本のものでは筒井康隆の『虚構船団』などを読んだが、不条理なドタバタSFという感じで好きではなかった。『銀河ヒッチハイク・ガイド』もその線かもしれない。個人的にはナンセンスものはユーモアとは思えず、ちょっと引いてしまうのだが、コンプリートで値段も安かったので、持っていても損ではないだろうと思ったが、届いてみたらあんまり大きくて分厚いので、もしかして邪魔かも?という感じ。ただ、お薦めされたというのもあるが、ナンセンスものを日本語にするとだいたいが失敗に終わるものだから、原書で読んだほうがきっと面白いに違いないと、前向きに考えてみる。

トールキンの『シルマリルの物語』は、これまで上下2分冊だった。新版で1冊にまとまったので、これを機会に購入。シルマリルの原書もバーゲンで買ってあるが、正直言って、これを原書で読むのはだるい。

デュマの『ダルタニャン物語』も全11巻という大長編。友人が第10巻目の『鉄仮面』(友人が読んだのは他の出版社から単発で出ている『仮面の男』)を読んだが、やっぱり最初から読んだほうがいいと言っていたので、1巻目が面白かったら、月に1冊という予定で揃えていくつもり。今の時点でこれにはまりたくはないのだが、デュマは好きなので、読み始めたらはまりそうだ。だからずっと後でもよかったのに・・・。(--;

それと『ソロモン王の洞窟』は、児童向けの短縮版では納得できないので、ちゃんと読んでおきたかった。続編も頼んである。映画「リーグ・オブ・レジェンド」には、主人公アラン・クォーターメインの『ソロモン王の洞窟』以外の他の話も混じっていて、それが一体どういう話なのだろう?といたく興味を引かれてしまったのだ。たしかにオーウェルの言うように、バカバカしいのだが。

◆参考:[ジョージ・オーウェルの選ぶ「バカバカしい本」]

バカバカしい本で、それと「共に」笑うというより、それ「を」笑いたくなるような、そもそも作者自身でさえ本気では考えていない本だが、実際面白い本。

・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズ』
・H.R.ハガード『ソロモン王の洞窟』
・ブラム・ストーカー『ドラキュラ』
・『逆も真なり』
・『ヘレンの坊やたち』

ちなみに、現在読書中のキム・ニューマンの『ドラキュラ紀元』は、オリジナルの『ドラキュラ』の作者ブラム・ストーカーまでが本の中に登場し、ドラキュラ伯爵がヴィクトリア女王と結婚し、世界に君臨するという「バカバカしい」の二乗といったような本。怖いというより笑える。しかし、オーウェルの言う「バカバカしい」は、ナンセンスとは違うし、ユーモア小説という意味でもない。


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから

『The Ultimate Hitchhiker's Guide』/Douglas Adams \1390
『銀河ヒッチハイク・ガイド』の原書。コンプリート版で、以下の作品が入っている。
「The Hitchhiker's Guide to the Galaxy」
「The Restaurant at the End of the Universe」
「Life, the Universe and Everything」
「So Long, and Thanks for All the Fish」
「Mostly Hatmless」
Plus Bonus Story─「Young Zaphod Plays It Safe」

『Dubin's Lives』/Bernard Malamud \1392
About the Author
Bernard Malamud
(1914-86) wrote eight novels; he won the Pulitzer Prize and a National Book Award for The Fixer, and the National Book Award for The Magic Barrel, a collection of stories. Born in Brooklyn, he taught for many years at Bennington College in Vermont.

『新版・シルマリルの物語』/J.R.R.トールキン \3500
内容(「MARC」データベースより)
唯一なる神「エル」の天地創造、大宝玉「シルマリル」をめぐる争い、不死のエルフ族と有限の命を持つ人間の創世記のドラマ。「指輪物語」に先立つ壮大な神話的世界。上下巻をまとめ、著者トールキンの手紙も収録した新版。

『ダルタニャン物語<第1巻>友を選ばば三銃士』/アレクサンドル・デュマ \2000
内容
時は十七世紀、フランスはルイ十三世の御世であった。スペイン国境近いガスコーニュ地方から、一人の若者が宮廷での立身出世を夢見て、ドンキホーテのロシナンテ顔負けのしょぼくれ馬にまたがって、パリの都をめざす。快活、勇敢で、それでいて抜け目ないガスコーニュ人の気質を典型的に備えた十八歳のダルタニャンその人である。パリ政界は、枢機官リシュリューと銃士隊長トレヴィルが覇を競う。ひょんなことからトレヴィル隊長に付き従うアトス、ポルトス、アラミスの三銃士とダルタニャンは生涯の友情を誓うこととなる。しかし、悪化する英仏関係の中でアンヌ王妃が陥れられた陥穽からの脱出を、王妃の侍女ボナシュー夫人が恋人ダルタニャンの懇願する。ダルタニャンと三銃士は王妃を救うべく立ち上がリ、ドーバー海峡を渡らんとする。

『ソロモン王の洞窟』/H.R.ハガード \600
内容(「BOOK」データベースより)
二千数百年まえに栄華をほこったソロモン王の秘宝が、アフリカの奥地にねむるという。ふしぎな現地人・ウンボパたちとともに、古地図をたよりに「知られざる国」をめざした三人のイギリス人。焦熱の砂漠と氷の山を、死ぬ思いで越えた彼らを迎えたものは?未知の大陸への思いをかきたてた、秘境探検小説の記念すべき一作。


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