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2003年10月09日(木)
原文で味わう新しいアメリカの短編小説(12)

「原文で味わう新しいアメリカの短編小説」講座第12回
テキスト:「The Stucco House」/Ellen Gilchrist (1994)

1935年ミシシッピ州ビッグスバーグ生まれ。三人の子どもがいるが、夫と離婚後、大学の創作科で学んで作家になる。1984年『Victory Over Japan』で全米図書賞を受賞。ミシシッピやニューオリンズを舞台にしたローカルな作品が多く、登場人物のほとんどが実在している。そのローカルさが非常に人気。全米的にも評価が高い。

今回のテキストに出てくる“Rhoda”という女性は、ギルクリスト(またはギルクライスト)の作品のあちこちに出てくる。作家の分身かとも思われるが、定かではない。このRhodaの「女の一生」のようなものをずっと書き続けているという意味で、非常に珍しい作家。ギルクリスト自身は飄々とした人物ということだが、Rhodaは南部の女性像をよく現しており、神経的に弱く病んでいて、自分のやりたいことをどこかで押さえつけられており、一種の狂気にとらわれていたりする。またニューオリンズには、必ず独特の退廃がつきまとっており、ギルクリストの作品にもどこかに南部的退廃が描かれている。


<テキスト中の気になる事柄>

Beignet(ベニエ)─ニューオリンズの有名な食べ物。
カフェ・デュ・モンド─130年以上続くCafe Du Monde。カフェ・オ・レと一緒にアツアツのベニエ(ドーナッツ)を。
Camellia Grill─ニューオリンズの実在のDiner
・ポンチャトレーン湖の橋─アメリカで一番長い橋=Causeway Bridge
Mandeville─ニューオリンズからポンチャトレーン湖の橋を渡って行ったところ。
フレンチクォーター─ニューオリンズでノスタルジックなフランス風の建物が多い地域。
Garden District─ニューオリンズの比較的上流の、生活に困っていない人たちが住む地域。
Camp Carolina─とても評価の高い南部では人気のサマーキャンプ。

『The Big Green Book』/Robert Graves (著) Maurice Sendak (イラスト)
ファンタジーの古典。
画像はスペイン版。

『The Snow Leopard』/Peter Matthiessen
出版社/著者からの内容紹介
米国ナショナル・ブック・アワード受賞作。ナチュラリストであり、探検家でもあるP・マシーセンは、動物学者G・シャラーとともに幻の雪豹を求めてヒマラヤの奥地へ向かった。逝った妻の思い出を胸にヒマラヤの峰々に挑んだ彼が得たものは? 世界的なベストセラーとなったマシーセンの最高傑作。
※邦訳は『雪豹』/ピーター・マシーセン



●ニューオリンズをもっと知りたい方はこちらへ→New Orleans a la Net


◆次回のテキスト
「The Kind of Light That Shines on Texas」/Reginald McKnight (1992)


〓〓〓 BOOK

◆BOOK・OFF(明治通り店)

『オリヴァー・トゥイスト』(上)/チャールズ・ディケンズ \100
文庫: 403 p ; サイズ(cm): 148 x 105
出版社: 筑摩書房 ; ISBN: 4480024999 ; 上 巻 (1990/12)
内容(「BOOK」データベースより)
18××年初、イギリスのとある町の救貧院で、一人の男の子が生まれ落ちた。母親は、子どもを産むとすぐ、ぼろ布団の中で息をひきとった。孤児オリヴァーはその後、葬儀屋サワベリーなどのもとを転々、残酷な仕打ちに会う。ついにロンドンに逃れたオリヴァーを待ちうけていたのは狂暴な盗賊団だった…。若いディケンズが、19世紀イギリス社会の暗部を痛烈に暴露、諷刺した長編小説。

『オリヴァー・トゥイスト』(下)/チャールズ・ディケンズ \400
文庫: 390 p ; サイズ(cm): 148 x 105
出版社: 筑摩書房 ; ISBN: 4480025006 ; 下 巻 (1990/12)
内容(「BOOK」データベースより)
主人公の孤児オリヴァーの運命の星は、いっそう酷薄に、光を失ったままである。盗賊団の仲間ビル・サイクスに従って強盗に出かけた夜、オリヴァーは瀕死の重傷を負って仲間に置き捨てられる。かろうじて篤志なメイリー夫人に救われたオリヴァーの運命はしかし二転三転して…。『ピクウィック・クラブ』でユーモア作家として成功したディケンズが、ジャーナリト的立場をとって挑戦した初の社会小説。


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