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2003年09月15日(月)
『真夜中のサヴァナ―楽園に棲む妖しい人びと』

夕べかなりの雨が降ったので、朝の空気は少し爽やかだった。初夏の朝といったようなまるで季節感のない空気。でも、気がついたんだけど、これほど暑くても、もう蝉は鳴いていない。秋なのよ、やっぱり。

『真夜中のサヴァナ―楽園に棲む妖しい人びと』を読了。
この本は、「事実は小説より奇なり」という言葉がぴったりあてはまるようなノンフィクション。真野明裕さんの訳者あとがきとは別に、青山南さんの「サヴァナに寄る」というエッセイがついているので、二重に楽しめる。登場人物は全て実在の人物だが、こんな人たちが住んでいる町にいたら、退屈なんかしないでしょうねえ。

エッセイと写真でつづられた南さんの『アメリカ深南部』という本(写真集?)には、写真と共にサヴァナについての文章があって、『真夜中のサヴァナ』を読むにも大いに役立った。このサヴァナへの旅に、青山南さんは原書の『Midnight in the Garden of Good and Evil』を持っていかれたそうだ。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『真夜中のサヴァナ―楽園に棲む妖しい人びと』/ジョン・ベレント
内容(「BOOK」データベースより)
サヴァナ、それは「北米一美しい街」と評判の、アメリカ南部に眠る"楽園"である。しかしその住人は妖しさもとびきりだ。由緒ある大邸宅にたったひとりで暮らす男、見えない犬を連れて散歩する老人、数々のミスコンを制覇した女装の名花…そしてある日、これら一癖ある人びとの日常の平穏を破る、奇妙な殺人事件が起こった!クリント・イーストウッド監督映画化の、実在の街と事件に取材した傑作ノンフィクション。


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