兄カールトンの死の場面で、死にゆくカールトンを腕に抱いていたガールフレンドの気持ちに触れたとき、なんて辛い経験をしてしまったのだろう!と思うといたたまれなくて、思わず涙が出た。ほとばしる血潮とともに、命が流れ出ていく様が、スローモーションのように描かれており、ここで流れるボブ・ディランの「Just Like A Woman」のメロディに、再び泣かされた(南さんが作品中に出てくるThe Doorsの「Strange Days」とBob Dylanの「Just Like A Woman」のCDをかけてくれた)。