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2002年05月08日(水) ■ |
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Lemony Snicket情報&阿部知二氏の翻訳書 |
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今日は美容院で髪の毛を切ろうかと考えていたのだけれど、オースティンの『エマ』を読みふけってしまい、とうとう夕方も遅くなってしまったので、諦めた。この『エマ』は翻訳がどうも・・・とは言ったものの、話としては面白く、やっぱりのめりこんでしまった。単行本2段組500ページほどのもので(文庫にしたら750ページ近く)、読んでも読んでもなかなか終わらないような気がしていたが、あと100ページというところまで来た。
このところAmazonからの配達も途切れていて、ちょっと寂しいのだけど、PB化を待っていた本がついに出たので、買おうかどうしようかといったところ。
「Watch Your Mouth: A Novel」 By Daniel Handler Daniel Handlerは、あの<A Series of Unfortunate Events(不幸な出来事シリーズ)>の作者、Lemony Snicketの本名。こちらは大人向けの小説。これまでハードカバーしか出ていなかったのが、やっとPBになった。でも、表紙がちょっと気にいらない。これはUS版だが、UK版もある。300円ほど違うが、UK版にしようかと迷っているところ。
ところで、<不幸な出来事シリーズ>の新刊Carnivorous Carnival (Series of Unfortunate Events, 9)は、当初6月発売となっていたのが、だいぶ遅れて10月29日発売になってしまった。これにはひどくがっかりさせられた。
←しかしその間に、8月にはA Series of Unfortunate Events Box Setなるものが発売されるようだ。
スニケットの<不幸な出来事シリーズ>は世界的に大ベストセラーになっているのに、日本ではその翻訳がひどいため、ほとんど話題にもならない。オースティンの『エマ』の翻訳といい、スニケットの<不幸な出来事シリーズ>の翻訳といい、その国での作家の運命がそれにかかっているとすれば、両者とも非常に不幸な作家だ。
もっともオースティンの場合は、すでに古典の名作として有名であるから、作品ひとつの翻訳がまずくとも、挽回できるチャンスは多いし、力があることも十分に証明されているが、スニケットに至っては、翻訳を変えて出版し直さない限り、今後日本で名前があがることは今のところ期待できないだろう。まったく気の毒な話で、涙が出る。こうして面白い作品が消えていくのを見るのは、耐え難いことだ。
ちなみに、『エマ』の翻訳をした阿部知二氏の著書・翻訳書は以下。
阿部知二著書・翻訳書
どれも名作ばかり。これから読もうと思っていたキングズリーやジャック・ロンドン、スティーヴンソン、H.G.ウェルズ、メルヴィルもあるし、こともあろうにサマセット・モームまである。幸いにしてこのうちのどれも阿部氏の翻訳では読んだことがないが、危ういところだった。
もっとも、これははなはだ個人的な翻訳の好みということで、このリストはあくまでも私個人が、今後本を買うにあたって失敗をしないために参考にするものである。
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