|
|
2001年10月02日(火) ■ |
|
シングルトンズ・ダイアリー/プロってなに? |
|
友人から突然電話があって、6日結婚式なんだけど・・・。って、あんた!今日は何日だと思ってんの!?
でも、あー、めでたい! 彼女とはまだほんの短い付き合いなんだけど、妙に気があって、「結婚式には絶対来てね!」「うん!」という仲だったのだ。海外に留学なんかもしていてキャリアもあるのに、それをぜーんぶ捨てて、栃木のお蕎麦屋さんに嫁ぐんだって。
素晴らしいっ!!!
私の友人の中には、東京でなきゃ嫌だとか、仕事は捨てられないとかの理由で、結婚をやめた人もいる。彼女たちは今でも独身でがんばっている。それはそれでいいと思う。
でも、全てを捨てて、ついていける人が現れるってことは、すごく幸せなことだと思う。たとえ地の果てまでだって、この人と一緒なら!って思えることって、そうそうない。ちなみに、私は赤い糸だったんだけど!うひゃ!
彼女は前向きで明るい性格だから、辛いことがあっても、きっとだいじょうぶだと思うし、絶対に幸せになって欲しい。 結婚式喜んで行くよ!カラオケでも何でも歌ってやる!<自分が歌いたいだけじゃないのか?ぶぶぶ!
そうとなれば、とりあえず服のことは後回しで、美容院に行かなきゃ!ヘアカラーのCM撮影の時に、パーマかけないでねと言われて以来、ずっとそのままほおっておいたので、いくら何でもこれじゃひどすぎると、改めて思ったから。
で、時間も時間なので、安いのと遅くまでやっているのだけが取り柄の、近くの美容院へ行く。そうは言っても、最近気の合う美容師さんがいるので、とりあえず安心。
と思って行ったら、その美容師さんは辞めていた。がーん! 日にちもないし、他に行くには遅過ぎるし、誰でもいいからとやってもらった美容師ったら、もうー!あんた、それでもプロなの?という代物。はなから話が通じてない。話が通じて、これは無理ですというのと、全然通じてないのとでは、大きな差がある。こっちだって納得しないわ! しょうがないから、雑誌でイメージに近い写真を探して、指差した。
「こういうカンジのウェービーヘアにしてください」 「ジョイナーみたいになりますよ!」
あのなー!ウェービーヘアってのは一緒でも、スタイルも髪質も違うでしょっての!しかもあちらはアフリカン・アメリカンよ!もともとパーマかかってるじゃないの!あたしは直毛!
「昔はジョイナーみたいにしてくださいって人がたくさんいましたねえ」
だ・か・らーーー!違うってば! よーく見なさいよ、写真を!こっちはスパイラルだっての!毛先までクルクルにしないのよ!そんで、今は昔じゃないの!誰がジョイナーみたいにって言うってのよ!それこそ「お陀仏さん」だわ!
なんとかやっと理解してもらって(ほんとに?)、疑心暗鬼ながら、しょーがないのでとりかかってもらったはいいけれど、パーマ液は眼に入れるわ、襟元はビショビショ、ロットから髪の毛がはみ出してるし、ゴムまでパチン!と顔に飛ばされる始末。シャンプーの時も水浸しだし、ドライヤーも暴れん坊将軍並みで、濡れた髪が顔にパシパシあたって、痛いの、痛くないのって!
とにかく乱暴で、雑で、あんた、ほんとにプロなの?という感じだった。これじゃ歯医者のヘボ助手と一緒だよ! 自然と、鏡の中の顔は、苦虫を噛み潰したような顔になっている。
喉元まで文句が出かかってはいるものの、相手は刃物を持っている。下手なことを言って、首でもバッサリやられた日には、さっちゃんの結婚式でカラオケも歌えやしない。ウエービーヘアにしたのは、とりあえずかけておけば、あとはムースとかワックスとかで、何とかなると思ったから。
途中で水瓶座のペットからケイタイに電話があったのをいいことに、用事があるからもういいですと言って帰ってきた。あー、とんだ災難だった。
「この次、2000円引きになりますからあ!」
今までコツコツ貯めたポイントが、運悪く、今日いっぱいになったのだ。それを泣く泣く無駄にしたって、もう、ぜぇーったい来ないからっ! なんなら、今日引いてよ!だ、まったく! 下手でも何でもいい、少なくとも、人間の言葉が通じる人でなきゃ、いやだっ!
今度はちゃんと早起きして、抜け弁天の一部の人だけにはカリスマ美容師のオサムちゃんのとこに行こうっと!
Copyright(C) 2001-2013 SCHAZZIE All rights reserved.
|
携帯用URL:http://www.enpitu.ne.jp/m/v?id=83698
|