紀姫日常。

2004年06月09日(水) レイニーストーリー

講座を終えると外は雨だった。
しまった、油断した。朝晴れていたとしても、今は梅雨なのだ。
傘は玄関に置いてきたままだった。
急ぎ足で坂を下る。
すでにできた水溜りが忌々しく足元ではじけとぶ。
傘を差す人々を早足で追い越していく。走る元気ははじめからなかった。
ついてない。
東京に来て二ヶ月が過ぎて、見えてきた周りに、私は少し疲れていた。
自分が孤独に思える。
たまたまいつも一緒の友達が先に帰っただけなのに傘がないことが、なぜかそのことを強調させた。
ひとつの傘に入る、仲間、恋人たち。
雨の日は、傘の中が小さな世界になっていた。
世界からはじかれた私には冷たい雨が突き刺さる。それがみじめで、消えてなくなってしまいたかった。
雨なんか早く止んでしまえ。濡れて張り付く髪の毛に苛立った。
雨なんか、早く・・・。

そのとき、雨が止んだ。

上を見上げると、そこに“世界”があった。






♪ジャックスカードのテーマ





きもい始まりですいません。小説なんか書けるはずがありません。
今日の私の体験談ですが、ラスト二行はフィクションです。フィクション中のフィクションです。
実際は「女の子が独りでずぶぬれなのに・・・この学校に紳士はいないわね」と投げやりに考えていました。
ジャックスカードのCMばりに私のピンチを助けてくれる松田優作の息子はおりませんでした。
私が田畑智子じゃないのがいけないんですか?

夢ばっか食ってねえで勉強しろよって、私だってわかってますよ。
でも実際起こりえないとわかりつつジャックスカードに憧れる私がいてもいいよね・・・?ね?


学校の掲示板に、小説コンクールの募集が貼ってあったのでどんなもんなんだろうと思ったのです。


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