THE PLAN9「サークルS」。ビデオにて鑑賞。
去年のGWの東京公演に行かなかったのを後々まで悔やんでいたので(そんなのばっかり)、次は絶対見る!と思っていました。 で、たまたまTSUTAYAに行ったらビデオがレンタル開始してた(後日その日が発売日だったことを知りました)ので、新作なのにも関わらず借りてしまいました。 もう一本、アンジャッシュの「THIRD EYE:開」も借りたのにも関わらず、何故かふらふらと見えない力に押されて、こっちから見ることに。
見終わってから、お友達にもメールで書いたのですけど。 これはオススメですよ。 まだ見てない人は絶対見た方がいいし、既に見てる人にはなんで私に薦めてくれなかったのっ!とちょっと憤りを感じるぐらい(笑)。 そして、これから見る人は、以下の感想を絶対読まないで下さい。 読まずに見た方が絶対いいです。んで、ビデオを見終わったら、感想を読みに来て下さい。お願いします。
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見た人向けに感想を書くので、あらすじは説明しません。 とにかく、展開がお見事の一言でした。 前半を見ている間に「?ちょっとおかしいな」「出来すぎちゃう?」と引っかかっていたところが全て伏線になってました。
一番分かりやすかったのは、206号室にいるときの灘儀氏の「あと一人、遅いですね」という台詞。 合計三人だからこっちはフルに揃ってるじゃん、間違ったのかな?と思ってたんですよ、全然意味が見抜けなかった。 引っかかるけどすぐにするっと流せる作りになってるのが憎い。素晴らしいと思いました。
あとはやっぱりゴエ氏の執着が普通じゃないじゃないですか。「友達だから」の一言じゃ説明つかないよ、と思ってたんですけど、これも見事に謎解きに繋がってました。あー、カンペキにやられた。読めなかった。悔しー! 二回目に見直したとき、物語の最初の方で「お前が自殺でもしてんじゃないかと思ってさー」と無邪気に言う彼の姿に涙しました…。
もう一つ、感心したのがヤナギブソン氏のキャラクター(前半)。 車椅子というキャラなのに、それを意識させる前にヅラで散々引っ張って、足よりも髪にハンディキャップの重きを置いた処理をすることで、ものすごく見やすくなってるんですよ。心情的に! 普通なら、観客の気持ちを「笑っていいですよ」というところまで持ってくのに、めちゃめちゃ苦労するキャラなのに! それをものすごくさらりとやってるのがすごい。もちろん計算上だと思うんですけど…
ギブソン氏の正体が久馬氏にバレるところ、私は別の違和感をずっと持ってました。 それは、彼が「車椅子に乗ったまま」死を迎えようとするだろうか?ということ。 健常者(←あんまりいい言葉じゃないけど)が自殺するとき靴を脱ぐように、というかそれ以上に、足が不自由になったことをそれほど悔やんでいるなら余計に死ぬときは車椅子から降りるだろうと思ったんです。 毒薬+クーラーのくだりで、ヤナギブソン氏が車椅子に乗ったまま目を閉じたとき、ものすごく違和感を感じてました。 でもそれは計算の上なのかなぁ? (久馬氏の挙げた理由ではちょっと弱い気がするんですよね…)
全ての謎が解けるところから、終盤はちょっと余分かなぁという中だるみもありましたけど、いやいや全体的に見たらものすごく完成度高いです。 最後あの終わり方も、あれでいいと思います(笑)。お笑いなのだし。 オープニングのキャスト紹介も、ちゃんと凝ってて好きです。普通に見せずに細部まで凝ろうという心意気を買います。 ちなみに登場人物の名前は、全て自殺した著名人の名前から取ってあるそうな。
前半も笑うところいっぱいあったし。ダイナマイト関西ネタも(笑)。 「俺達は戦争を知らない子供達だから」とか、「あ、『助けた』になってしまった!」とか、「一緒に死にましょうね、って言うなー!」は普通に笑ってしまいました。
五人のうち、やはり私は浅越ゴエ氏・お〜い久馬氏が好きだったんですけど… 今回はカンペキにゴエ氏に…(笑)。 あの制服は反則だわ!!可愛すぎるもの!土下座演技も! 惜しむらくは、彼の発声法。あの発声法しか出来ないのか、彼は…!高校生はあんな喋り方しません。すごい違和感(笑)。 最初絶対学生じゃないと思ったもん、あんな制服着てたのにも関わらず。 久馬氏は、何をやっても色気がありますね。枯れた色気(笑)。 ギブソン氏は髪型が可愛かったです。
----- という感じで、熱烈オススメでございます。というか何で今までビデオを出さなかった、吉本ワークスよ!(怒) ますます去年の赤坂に行かなかったことを後悔するハメになってしまいました。 次は、必ず行きます。えぇ、行きますとも!
あぁ、久しぶりに予想だにしない大当たりを引いた気持ちです。もっと見たい。 |