あさちゃんが誘ってくれた映画「模倣犯」の試写会@イイノホール。
原作の宮部みゆき女史は好きなのですが、「模倣犯」は未読なのですよ…。 ママが東京に来てたとき、「絶対原作を読むまでは映画は観ないわ!」と二人で固く誓い合ったのですが、試写会ということで簡単に前言撤回する私(笑)。ごめんよ、ママン…
SMAPの中居くんが主演ということはもちろん知っており、だからこそ原作前には観たくなかったわけですが(←ファンの人ごめんなさい)、覚悟を決めて試写に臨みました。
感想は。 …うーん、やっぱりハードカバー上下巻2冊を2時間にまとめるのは無理があったなと(笑)。 どエラくはしょってあります。 木村佳乃が真相突き止めるまでが早っ!! の割には、本編に直接関係ない小池栄子のエロシーン(綺麗は綺麗なのだが)に時間割いてるし。
邦画にありがちなのですが、全然関係ない端役に有名人使うのもどうかと個人的には思います(「みんなのいえ」の試写のときも書いたけど)。 PUFFYちゃんが出るとあさちゃんが教えてくれたのですが、これまた全然本編に関係ないし、むしろ邪魔…。山田花ちゃんも無理矢理だったし。 ただ、GO・JO(←タイタンの芸人さん)が出てきたときは「あ、GO・JOだ」と思いましたが。爆笑問題(も出てる)の後輩だから出てるんでしょうが、バラで出てどうする!余計分かりにくいよ!!
キャストは主人公が中居くんという時点でもう8割ダメなのですが、藤井隆くんが唯一の救いでした。彼はとても良かったです。役に合ってたし(それでも無駄な動きさせられてるところがあったが)。 屋上で、パイナップル食べさせてもらうシーンが良かった。 …津田さんとの顔の大きさのギャップにやや驚いたけどもね(笑)。
津田さんと言えば、準主役(いやむしろ前半主役)なのに、キャストの名前が藤井君より後なのですよな…。知名度から言えばそうなのですが、帰りにあさちゃんと「何故彼に白羽の矢が立ったのか?」という話になりました。 「もしかして主人公の演技力を(以下自粛)。」 個人的には津田氏があんまり好きではなくて、なんでこんな奴に藤井君が…と(笑)。この二人の関係性にも全然時間割けてないし。 津田さんもあんな外国かぶれみたいな演技するの大変だったと思うんですけども(本当に昔の外人コントみたいになってた。というかあれじゃ赤信号の兄貴だよ)。
原作を知らない時点で見たストーリーの感想としては、宮部さんっぽいところ(交通事故の真相など。これ原作で驚きたかった…)は残ってましたが、かなり加工してダメになってる感じです。 何に焦点を当てて映画にしたかったのかわかんなかった。犯罪のエグさも犯人のバックグランドも被害者の心情も全部欲張ってるから大変なことに。 (事実、オフィシャルサイトの掲示板にはついていけなかったという人が結構いた)
終盤でイキナリ「DEAD OR ALIVE」みたいなシーンがあってビックリした。 あれが日本のCGの最前線なのかしら… もっとリアルに処理すべきなのでは…。
あと伏線張りっぱなしで解決してないところがありました。 作ってる側気づいてないのかどうでもいいと思ってるのか… 私達二人とも最後でその謎が明かされると思ってたら放ったらかし!
ということで、いよいよ原作を読まなければなりません。 今本を入手するルートを考えているところです。 本屋は…上下巻で4000円ぐらいするんだよ〜(涙)。
--------- ・追記 ストーリー内で、連続殺人犯の通話を生放送するという箇所が頻繁に出てくるのですが(よくある設定ではあるけど)、実際は無理ですよね。 クーデターか何かでオペレーション自体が占領されたなどという緊急事態でないと、こういうことした局は最悪放送免許取消になるんじゃないかと…。咄嗟に本物の犯人かどうか分からないしねぇ。かなり迂闊な局じゃないとそんなことしないと思います。 とか映画観てるときにそういうことが気になっちゃうようだとダメなんですよね、本当は… |