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   Written by なお。
◆日記『心地よい孤独。』◆
孤独はいいものだということを我々は認めざるを得ない。
しかし、孤独はいいものだと話し合うことの出来る相手を持つことは一つの喜びである。
byバルザック
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2006年10月26日(木)
「美人」と「不美人」どっちが幸せか。(姫野カオルコ著『整形美女』)

今更ではありますが、姫野カオルコ大センセイの『整形美女』を読みましたので、感想でも。

結局、自分に自信がない男というのは、美女ではなく、「適度にブスな女性」を選ぶことになる、という「ケインズの美人投票」の原理が、非常にうまく書かれている小説でありました。解説にあるとおり、「高度資本主義経済の精髄のような作品」であります、はい。

美人過ぎて「高飛車」「お高く止まっている」「どうせ俺なんて相手してもらえない」と男たちから外見だけで判断されてしまい、結果としてモテない美女は、整形でわざわざ「ブス」になるのを選ぶ。。

そして、過去の分析を元に、「論理性のない言葉遣いこそモテるために必要」であり「時としてヒステリックになることこそが、男が安心する女らしさ」であるとの確信から、それらを武器に、見事、玉の輿に収まる(苦笑)。

逆に、もともと適度にブズだったがゆえに、「親しみやすい」「話しやすい」「劣情を誘う」と男性から評され、男には不自由しなかった女性が、美人になりたいと思い、整形して「絶世の美女」になってしまう...。

さて、彼女たちの運命やいかに。。二人の主人公の選択と生き方が交差し、そしてまた乖離し、読む者に真実を教えてくれる作品でありまする。

結論。やはり、イメージに振り回される人は多し。(ってことなのかな、ふむ。)

整形美女
整形美女姫野 カオルコ

おすすめ平均
stars真実
starsテンポいいです。
starsどっちがしあわせか?
stars売れ筋商品をめざした主人公
stars美人/不美人

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#Painting: Delia Brown,Chesley Green, Double Self-Portrait (French Grey), 2006
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