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   Written by なお。
◆日記『心地よい孤独。』◆
孤独はいいものだということを我々は認めざるを得ない。
しかし、孤独はいいものだと話し合うことの出来る相手を持つことは一つの喜びである。
byバルザック
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2006年04月10日(月)
『4U』。夢うつつの午後。


以下、昨夜の寝不足のため、あまりにも頭が朦朧として眠くなってきたので、気分転換にほざき。


というか、もしかすると、今現在、あまりにも頭が朦朧として眠くなってきたのは、寝不足というのもあるけど、今朝の読書タイムに、山田詠美氏の『4U(ヨンユー)』を何年かぶりかで再読したからかも、しれず。。


そもそも、「小説」というジャンルの書籍を「朝読む」のは、その日の頭の働きを重視するとすれば良くはない選択である、それも山田詠美の小説となれば、さらに良くない、良くない。。


『4U』は短編集である。山田氏は、「一人の男を愛すれば、30枚の短編小説が書ける」(注;記憶があいまいなので正確ではないはず。)という名言もあるくらい、人と人とのあいだに横たわる感覚的・体感的なリアリティを短編小説という形式のなかに封じ込めるを得意とする作家でありまする。


というか、以前も何度も思ったんだけれど、今朝、この短編集を読んでみて、私が、彼女の小説を好むのは、彼女が「ふつう」のことを書いているからなのだなぁと、またしても思ったのでありました。彼女は「私にとって」「ふつう」のことを「ふつう」のままに書いてくれる数少ない作家の一人であります、はい。


ちなみに、山田詠美という作家は、一般的には「主に恋愛小説を書いている作家」として認識されているのかもしれないし、そういう認識を数多くの方々がしてくれていたほうが、むしろ小説それ自体は売れるだろうことは明らかなので、それはそれで喜ばしいことなのだけれど、100歩譲ってもしも彼女が描いているのが「恋愛」だとすれば、それは読者にある程度の距離感を持たせることで「憧れ」や「幻滅」という感情を呼び覚ませるようなそれ、ではなくて、読む者が「経験したことのある」恋愛にまるわる記憶を呼び覚ます種類のそれ、なんですよなぁ、ふむ。


というか、さっき、恋人サマとの週末のデートについて日記化しようかな、とも思ったんだけど(→温泉で遊んできました♪)『4U(ヨンユー)』の中に「秘密にする楽しみもある」という趣旨の一行がありまして、というか、まぁ、どっち道、私が書くと、実際はどうであれ「ギャグめいた日記」になってしまうので、まぁ、そういうことで(汗)。


ちなみに、たまに思うんだけど、同じ日のことを書くにしても、恋人サマが書くと、私が書くのと違って、文学的で色っぽい日記になるんですよね。。「文は人なり」という言葉を真とすれば、まぁ、きっと私は、根本的に脳がふざけているということになるのかもしれませんね、ふむ。。

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