
ここ2、3日で、恋人サマから借りていた以下の2冊を読んだ。
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『猫の紳士の物語』メイ サートン (著)★
『シンプルライフ・シンプルラブ―あくせくする人生から、愛する人との時間を大切にする人生へ』ジャネット・ルーアズ (著)ちなみに、彼はいわゆる「猫文学」が好きみたいで趣味でよく読んでいるのである。で、私が愛読しておりますメイ・サートンという作家(いわゆる"solitude"=積極的な意味での心地よい孤独、に興味がある方にはオススメです、はいw)の作品にも「猫文学」である『猫の紳士の物語』があったのを発見したらしく、貸してくれたのであった。
で、詳しくはまたあとで書くかもしれないけど、ちと感想。
「猫文学」というものは初めて読んだのだが(というのも、猫よりもどっちかというと犬が好きなので。)これはけっこういけるかも(笑)。
読んでいるうちに、どうして私が猫似だと言われているのがよくわかったし、まるで自分の行動を第三者の目で観察しているような、不思議な感覚になりましたです、はい。。
一方、
『シンプルライフ・シンプルラブ―あくせくする人生から、愛する人との時間を大切にする人生へ』のほうは、かなりの良書でありました。
というのも、いわゆる「シンプルライフ」について書かれた書籍は数多くあるけれど、この本は、“個人にとっての”シンプルライフだけではなく、パートナーとの暮らし&コミュニケーションの仕方を含めた上での“複数の人間にとって”のシンプルライフについても事例を交えて詳細に記述しているので。
というか、「シンプルライフ」という言葉って、現在世の中に溢れ返っているけれど、この本を読んで「シンプル」って奥深いなぁ~と思いましたわ。。
だって、何よりもまず「シンプルライフ」の“定義”は“自分たち”でしなくちゃ意味はないのである。メディアから提示された「シンプルライフ」のイメージを、そのまま信じて目指すことは、結局のところ、「シンプルライフ」という言葉に飲み込まれているだけなのである。
これは、良く言えば“素直”、悪く言えば“騙されやすい”人たちを躍らせ陥らせ、搾取するための資本主義的な罠である。
言ってしまえば、「シンプルライフ」という言葉は、平民から資本家へと富を移転させるのに都合の良い道具へと成り下がっているのが現状である。(→「シンプルライフ」を流行させて誰が儲かるのか?を考えればよいのである。一例を挙げると、物産と雑誌ソトコトはLOHASで儲かっておりまする。)
というような、根本的なところを深く考えさせてくれる本が本書であり、表紙や文体は大人しめではあるけど、全体としてのメッセージや考察はかなりの勢いでリアルだし実行可能な方法まで書いてあるし、これは「力がある本」だなぁと思いましたです、はい。
ということで、この本は非常にオススメ♪
現在アマゾンのユーズドで、300円で売っております、興味のある方はぜひお買い上げを(笑)♪