今日はちと疑問に思っていたコト、ここ数年でよく耳にするようになった“モチベーション”(やる気)なる概念について考えてみます候。
で、事実、「もっとモチベーションを高めよう!」という趣旨のセミナー&企業コンサルティング等が儲かっているワケなのですが、最近、コレって結構怪しいと思うようになったのであるよ。だってさ、モチベーションって高ければ高いほど良いのかねぇ?
何故怪しいと思うようになったかというと、それは人事管理論の助教授Kサンとお話したコトに端を発しております、はい。具体的には、K先生に「お前ら(→ファイナンス系)は何故リスクをボラティリティで測るんだ?可笑しくないか?」と質問されたからであーるよ。
で、K先生のいうボラティリティとは何か、っうと、要するに“変動性”のことでありまする。ちなみに、お金に関するリスクとは、通常皆さんが使う意味でのリスクとは少し異なり、例えば株価で言うと、上がるのも下がるのもリスクとして考えるでありまする。で、K先生は、それはヘンだといったわけさね。
で、私も言い返してやったさね。「あんたら(→人事系)は一体何を基準にモチベーションを測ってるんだい?」と。だってさ、私から見ると「もっとモチベーションを高めよう!」っうのは可笑しいのであるよ。だいたい、高めれば高めただけ反動する可能性も高まるワケでして、その点は株価も人間心理も同じだと思うんだけど、っうか、そもそも株価って人間心理で成り立ってる部分が大きいから、K先生の言ってることは自分を自分で可笑しいと言ってるようなモノであるよ、ってそのまま言ってしまったんだけど。。
っうか、当然過ぎて誰も指摘しないのですが、経営と一口に言っても、その分野は恐ろしく細分化しておるわけでして、分野が細分化されてしまったが故に、「似たようなコトやってんのに違うと言い張る&気付かない」という現象が多発したりするワケであります、ハイ。
確かに、世の流れは“専門化”へ流れておりますが、最近よく思うのは、“統合化”もまた同時に必要だなぁということ。“統合化”についてはEdward O. Wilsonの"Consilience"(邦題『知の挑戦』)に詳しく書かれておりまする。
もし、100万分の1くらいの確率で、これを読んでしまった方にお子様がおられましたら、大学受験の前にでもこの本をお子様に読むよう薦めると良いかもしれませぬ。どんな学部に行くにせよ、今から学ぶ知識体系はあくまでも“専門”であり、すべてではない、未だに“統合”を目指している、と知っておくことは学ぶ者を謙虚にしてくれるものでありまする。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
・っうか、重要な部分を書き忘れた。。つまり、モチベーションは高ければ高いほど良い、っうのは可笑しいっうコトであります。正確には、“適切”に高める、“適切”に変動させる、っうアプローチで行かないとお金のムダだと思うのであるよ。そういうセミナーやコンサルには気をつけて下さいまし。(→結構多いから。)
・さらに思うに、モチベーションってさ、株価と同じ考えでいくと、“底”と“天井”があると思うのであるよ。よって、株価(=パフォーマンス)を高めるためには、今現時点での自分のモチベーションを次の段階へ進め、そこでいったん固定化する、っう作業を何度か繰り返さないと“天井”を超えられないっうコトだと思う。って理論化されてるかわかんないし、あくまでファイナンス・ベースの考え方だから受け入れられるか未知だけど。
・ある人の日記を読んで改めて自覚させられたけど、私はここ数ヶ月“適切”な範囲を超えて自分の置かれている状況を考えすぎていたようであるなぁ。昨日はサラッと書いたけど、実はまぁ、結構考えてたワケさね。う〜ん、もっと正直に日記を書こうと思う。自分の気持ちを誤魔化さずに、ありのまま見つけて。