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Written by なお。
◆日記『心地よい孤独。』◆
孤独はいいものだということを我々は認めざるを得ない。
しかし、孤独はいいものだと話し合うことの出来る相手を持つことは一つの喜びである。
byバルザック
2003年05月21日(水)
あなたの夢はナンですか?
今日はダイレクトな題名だなぁ。まだ夕方なのに、なぜこっち系のことを考えてしまったのかといえば、とあるホームページを見てしまったことに端を発してる。
その人は、バンコクで日本語教師をしている女性なのだけれど、そこまでたどり着くまでのモチベーションがすごい。そして、彼女は読者に問いかけている。「あなたの夢は何ですか?」と。
曖昧な表現を軽やかに捨て去り、使い古されたフレーズを再生させてしまう彼女の内面性に、私は強く心を動かされてしまった。
大学1年生の頃、私は経営者になりたかった。今でもそれは変わっていない。ただ、それは夢の一部でしかないんだなと気づいてしまっただけのこと。経営者になること自体は予想以上に簡単だという事実も、たくさんの自称経営者に会っているうちに気づいてしまった。
私の感覚では、夢はいくつかの集合ということになる。私は最高級の投資家でありたい。従業員の夢を叶える道具としての会社を作りたい。だから、ファイナンスや経営学を学ぶ。英語で文献も読む。ドラッカーの言葉に涙し、「じいさん、あんたはすごいぜ!」と呟いたりもする。
また、良き読書家でもありたい。だから本を読む。すごい言葉を発見するとメモしてしまうクセがあったりする。正確に読むためには、正確に書けることも重要な要素である。よって、時々何かしら書いてみたりもする。
もちろん女性として美しくありたいとも思う。だから、論文を読みながらパックをしたりもする。オトコたちと議論しながらも、女であることを忘れさせない術も身に着けつつある。(←仕上げにはあと3年は必要だな・・・)
これらはすべて、夢という集合の中の部分集合である。確かに夢の一部ではあるが、それは夢自体ではなく、あくまでも一部なのだ。。。
だからこそ、私にとって「あなたの夢は何ですか?」という質問は結構やっかいなのだ。これに答えるには5時間以上かかるのじゃないかなぁ。「仕事」という部分集合に焦点を当てるなら比較的簡単に表現できるけれど。
なぜ投資家でありたいのかといえば、すごい企業を発見するのが好きだかららだし、働き方が自分に合っているからだということになる。なぜ経営者になりたいのかといえば、自分で投資したくなるほどの企業をつくりたいし、従業員の個性や夢を尊重する企業を作りたいからということになる。(←こういう企業は恐ろしく稀少である)
まあ、だらだら書いてきたけど、夢を表現するのは困難な仕事であるのは確かだな。それなのに、「フリーターを減らすのには何をしたいのか考えさせることが必要である」と言い切ってしまう自称専門家の方々はかなりアホであると思う。
それと「企業家塾」なるものをTVで見たことがあるけれど、あれもあまり意味ないなと思った。あなたが企業したからといって、企業家を育てられるわけじゃないのだよ。
ビル・ゲイツはアントレプレナーシップに関する講演会でこう述べたそうだ。「ここに来た時点できみたちは企業家としては失格だね。」
あー。書いてたら疲れた。ので、今日はこの辺で止めとく。
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