お通夜 - 2002年06月17日(月) 彼は静かに眠っていました。 静かに静かに静かに 彼とはまだ、いろんな約束をしていました。 来週末一緒に遊ぼうとか、夏になったら海岸で花火をしようとか、ミスチルのベスト版を作ってくれるとか、コアントローを飲ませてくれるとか。 私の部屋にはってあったポストカード。 彼は見るたびに好きって言ってくれて、それを渡してこようと思ったけど、できなかった。 昼間、医務室へ行ってきました。 先生が心配して呼んでくれました。 きっと先生が心配してするほど私は苦しんでいない 笑えるから 医務室には彼の元彼女もきていて、すごく憔悴した姿を見た。 彼女は本当につらいだろう。 ただ、自分を責めないで やせほそった腕が白くて 苦しかった 彼は自分の母親を小さいといっていた。 私にはとてもかわいらしい人に見えたけど。 今日は、よりいっそう小さく、痛々しく、消えてしまいそうだった。 彼の家に向かう途中、一度だけ通ったことのあるその景色を見つけるたびに、いろいろなことを思い出した。 家の前、窓の外から遺影が見えて、その瞬間涙が出た。 最後に彼の母親と挨拶をしたとき伝えられたこと。 彼は私に渡すため3枚のCDを編集していたらしい。 きっと約束していたCDだ。 彼女は2度しか会ったことのない私の顔を覚えていてくれたらしい。 またもう少し落ち着いたら、といわれたので、私の手元にそのCDが届くかはわからない。 いまさら、どんな気持ちで聞けというのだろう。 オオタクンは楽になれたのかな。 ずっと望んでいたとおりなれてよかったのかな。 あんなにやだよっていったのに 今日の夜 誰もいない ここにひとり 吐きそう 眠りたい 考えたくない 昨日から眠っていない 明日はテスト 勉強は今から するのかしないのか 誰かと話したい 誰でもいいわけじゃない 甘えてしまったらきっとだめなんだろう 頼ったらいけない どこまでも崩れるから とにかく限界まで一人でやってみよう -
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