読書記録 |
GWは何ということもなく、でも毎日ちょこちょこ用事があってボーっとしてたらあっという間に終わってしまいました。
1日から毎日微熱があるんだけど・・・風邪の症状もないし、疲れかと思ったりもするけれどそんなに疲れるほどの生活も送ってない訳で、何かちょっと戸惑い気味。 病院に行くとしても何て言ったらいいの?みたいな。 でも食欲が殆どないからな・・・あんまり良くないよな・・・
読了本 海堂尊 『ブレイズメス1990』 世良くんが出てきたのでちょっと楽しくなりました。だって「ブラックペアン〜」を思い出しますからね。 しかしながら、これ自体はプロローグを長々と書いたという感じで盛り上りに欠けたような・・・海堂ワールドは時系列も発行順じゃないし、全ての作品が1つの世界で桜宮市を中心とした恐ろしく長い話なので、これはその流れの中の1つの切り口なんだろう。でもちょっと物足りなかったかな。
『アリアドネの弾丸』 とか文句言ってたら、これは久々に読み応えがありました!!「イノセントゲリラ〜」が物足りなかったので(会議シーンばかりでさ・・・)久々の田口&白鳥シリーズという感じ。 ジェネラルみたいにキャラで読ませるという話ではないんだけど、既存のキャラが良く動いて話やトリックも中々です。クライマックスは結構ハラハラしたし。 しかしホント高階院長は相変わらずだな。ブレイズ〜の後にこれを読むと高階の変貌にしみじみしますね(笑)
森見登美彦 『ペンギン・ハイウェイ』 いつもの森見節は影を潜めた、作者としてのいわゆる新境地的作品。実験的ともいう。 とはいえ森見さんの荒唐無稽な設定をさらりと描く業は残ってます。 これはこれで好きです。かわいいし、キャラも皆素敵。 装丁も可愛い。 ラストがありきたりとはいえしんみりといい話だな、と思いました。 子どもが主人公の、大人向けな上質ファンタジーです。読み終わるのがちょっと勿体無かった。
万城目学 『プリンセス・トヨトミ』 初の万城目作品。鹿男や鴨川ホルモーなど、映像作品はチラッと見たけど本は初めてでした。 最初は中々作品世界に入り込めなくて読むペースが遅かったけど、松平と真田(父の方)が対面するあたりから一気に読みました。 なんだろう、正直どうってことはない話な気もするんだけどそれなりに楽しめました。
湊かなえ 『Nのために』 発行順に正しく読んでいる作家さん。 今までで一番読みやすかったのは一番毒が少ないから? 一人称でたたみかける手法は全部同じなので若干飽きてきた気もしますが、結構楽しく読みました。 全ての登場人物がそれぞれ「Nのために」奔走する。全ての登場人物のイニシャルがNなので「Nのために」というのはひいては自分自身のために、ともとれますね。 私は男性キャラでは(とはいえ安藤の独白章を読むまで、私は安藤は女性だと思い込んでいたので混乱したが)断然安藤が好きなのですが、書評を読むと一番人気のないキャラのようで・・・ 一番魅力的に書かれている杉下に感情移入して読んだせいか、杉下を具体的に行為でもって「高いところ」に連れて行ってくれた安藤が一番素敵に見えたんですよね。西崎の弁護に奔走するところも人間くさくて好きです。 成瀬も似たようなことで杉下を救っているけど、あれは杉下の思い込みに過ぎないし、西崎は論外です・・・ 最後の方まで「Nのために」のNは「野バラ荘」のことかと思ってましたが、それだと成瀬の立場が微妙になっちゃいますしね。 杉下、安藤、西崎の関係性はすごく魅力的に思えました。それだけにオチは軽くショックでした。
今友人の感想を読んだら、友人も安藤には興味がないと言い切っている;何でだろう、ショック(笑)
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2011年05月08日(日)
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