ソラのミツカ

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2009年12月07日(月) 小鳥の憂鬱




小鳥は今年、とうとう三十路を越えた。

ぐるぐるは、一層強くなる。

20代のころに考えておかなければならなかったこと、悩むべきであったこと、

チャレンジするべきであったことが、もう遅いよ、というこの年齢になってから

一気に噴出したのだ。

将来なんてどうとでもなると思っていた。

というより、将来なんてないと思っている。

私は何故か余り長生きとか老後とかを考えない性質で、殆ど本能とも呼べるべき

自然さで毎日を実に刹那的に、かつ不平たらたらで生きている。

おそらく小鳥は長生きをしない。

しないというよりは、出来ないのだ。

小鳥はおそらく、自殺をしなくても早く死ぬ。

小鳥のこういう勘、というより本能に近い直感は、かなり中る。

病気かもしれないし、事故かもしれない。

でもそんなことはどうでもいいんだ。

別に早く死ぬことは構わない。

ただ、それがいつかはわからないから、遺書だけは年に1度書かねば。

あと、日記とかの見られたら恥ずかしい物も全て処分した。

遺影……これはなるべく外出した時にデジカメを持ち歩くことにしよう。

とか考える今日この頃。

でもダイエットもがんばるよ。

最期の時に、醜い姿だったらヤだもんね。

小鳥は、いっそ凶悪なまでに自分を卑下している。

こんなにコンプレックスの塊で、歪んだ性格の持ち主もそうそういないのではないだろうか。

自分が大嫌いだ。

顔もスタイルも、頭の悪さも、悲観的なところも、自分の全てが厄介でしょうがない。

才能もなければ、好きなこともやりたいことも自信もない。ないない尽くしの人間だ。

でも、文句や不平だけは立派にあるし、小心で矮小な性根だからこそのプライドというのも

いっぱしにある。実に厄介なことに。

小鳥は自分が嫌いだ。

小鳥なんていないほうが、エアコンも車も使わないので地球規模でもエコになる。

こんな自分と、どう折り合いをつけろというの。

「コンプレックスなんて感じる必要ない」

って言われても、感じてしまうのだから仕方ない。

世にコンプレックス持ちの人はそれは多かろうが、自分を虫ケラだと思うほどに

自分を好きになれない、過剰なまでに自信のない小鳥のようなクラスの人間は珍しい。

でも生きるのがつらいとは思わない。楽な方へ楽な方へと進むから。

ただ、毎日が面倒だなぁとは思う。毎日思う。

それって結構不幸なことなんじゃないだろうか。

小鳥の友人は、みんなとても優秀だ。

好きな仕事を、楽しくしている。

小鳥は、とても消えてしまいたい。

みんなと比べて、自分が、それはそれは価値のない人間に思えるのだ。

頑張らなかった自分が悪いんだけど。

頑張っても、ダメだったとは思うんだけど。

頑張ってみたらよかったのにね。楽が好きだったんだよね。

どこまでもチンケでバカな、救いようのない女。

屑みたいな人間。

世の中のどんなゴミみたいな人間より、小鳥ははるかに劣っている。

小鳥は本気で、そう思ってしまうのだ。






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