なぜかわたしは今
たいきくんの骨の一部を抱えて
新潟から東京に帰っている
罰がくだったのかな
私が命を吸いとったのかな
幸せすぎたのかな
わたしにとってはそうだけど
そんなわたしに振り回されるほど
たいきくんの命は軽くない
ならなんでなんだろ
はじめからきまってた?
考えてもしかたないけど
理由を求めるし
だめだ
だめだよ
何も書けないし
考えられないし
考えたら終わる
なにもできなくなる
たいきくんが
わたしを大事にしてくれて
大好きだったってことだけ
それだけ疑わないように
もう言ってもらえないし
確かめるすべもないから
それがないと
ひとりぼっちになるよ
全部片づけて
私が死んだとしても
私は
だめなことしかしてないから
たいきくんと
同じとこにいけないかも
私のこといいやつって
言ってくれてたね
私のどこが好きなんだっけ
もっと
聞いとけばよかった
ねぇお願いだから
もう一回だけ
やりなおさせて