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2004年12月15日(水) 日曜日の遭遇とその後

独占欲の強いあたし
一度自分のものになったあの人が
あたしの手の届く範囲からいなくなることを
何よりも嫌がってる


別に 好きなわけでもないのに
一瞬 まだ好きなんじゃないかって思ったの

神様がくれた
最後のチャンスなんじゃないかって

あたしは
人のレンアイに対しては
お節介なくらいに
積極的なのに
自分のことになると てんでダメ

笑っちゃうよ

本当に自分の気持ちが見えなくなるの
心を映す鏡を 何度欲しただろう


日曜日

ハウルの動く城の映画の二回目を見に行って
みんなで買い物してまわってた
そしたら
あの人が うちの学校の
野球部のマネさんと

二人で 可愛い系(どんなだよ)の雑貨屋さんにいた
見た瞬間に


心臓握りつぶされたかと思ったよ


その後 みんなでプリクラとか撮ったりしたけど
あたしぜんぜん 笑えなくて
あの人があたし以外にああいう笑顔向けるのが
許せなくて
気抜くと涙でそうだった

あの二人を見たとき ひとりじゃなくてほんとよかった
涙をこらえるための

ストッパーになってくれた
ひとりになって
部屋で考えてると
またドロドロの渦に巻き込まれてく
何ど あたしから振ったんだから
いまさらショックも何もないよ
あの人には ほかの恋愛をするケンリがある
別れてんだから アタリマエだよ

自分に言い聞かすのに


前にあの人がくれた言葉を思い出す
「もうほかの女とはつきあわん」
「別れてももっといい男になってから も一回告る」

あんた 何様って思われるかもしれないけど
あたしは
あの人の
絶対的な愛を信じてた

信じてないと思ってたのに
知らないうちに信じてた


あたしがあの人に何度も言った
もう気持ちがないかもしれない…みたいな
ひどいことに比べたら
あの人の行動はあまりにも当然すぎて
あたしが落ち込む理由なんて

爪のさきほども見当たらない

だから
落ち込んでる自分が 正直嫌でたまらなかった

いろんな人に相談した

どんな答えを待ってるのか
あたしは分からずに聞いてた

みんな優しいから


あの人の悪口まで 言ってくれた
あたしの言えない言葉まで

ありがとう
優しいね
すっとした

どれも本当のあたしの気持ちだけど
どれも
全ての本当の気持ちではない


ほんとは一番最初に聞いてほしかった人に
3日ぐらいたってから
やっと
聞いてみた

彼は
あたしの欲しい言葉をくれた

あたしが
落ち込んでたときに考えてたことと
同じこと


あたしが落ち込むのはあたりまえだって言ってくれた
だったら
あの人が
あたしにフられたことを永遠に傷におうくらいの
あぁ
何で泣いてすがってでも
付き合ってたかったて思えるくらいの
(そこまでは言っても思ってもないけど)
いい女になればいいやんって


あいつが一緒におった女よりも
あたしのがいい女やしって思っとけばいいんやにって

あたしが そんなん無理やしって言ったら

いい女やにって
ふざけて言ってくれた


あたしあなたのためにいい女になるよ

あなたのことは
すきとかじゃない

あなたはマナのものだから
(別に付き合ってるとかいう意味じゃなくて)

あなたが一番輝けるのは
マナの側

それにマナからあなたをとっても
マナとあたしの仲がどんどん悪くなるだけだし

もちろん とれるわけでもないけど



いい女って何か分からないから
とりあえず痩せるよ
それに剣道も強くなるから
あの人の前で笑って
普通のキャプテンと部員を演じてみせるから

あなたがくれた

いい女が

あたしの目と耳から永遠に消えなければいいのに



何だか高飛車な文章でごめんなさい
なんていうか
弱気な気分でいると
また
ドロドロにはまりこみそうだから
マナにも
わざと明るい口調で
「あの人とマネさんつきあっとんの〜」て聞いたの

そしたらマナも
普通に話してくれるんじゃないかって思ったから

でも空元気はよけい自分を傷つける

泣いても何も解決しないこと
よく分かったし

とりあえず
一緒にいる八人の中の子のひとりは敵だって分かった
マネさんの子とあたしに挟まれる立場

でもあからさまに
マネさん側だから
せめて黙秘権つらにてほしかったのに

あたしには与えない情報を
こちら側からはつつぬけにする


もとから裏があると思ったけど
仲がマネさんとのほうがいいのは知ってたけど

やっぱりすきになれない子だった

でも早めに気づけてよかった



これからはそれなりの付き合いしてけばいいから



でも今日
部活始まる前の準備体操してて思ったの

マナとは 今回のことがきっかけで
いやもっと前からかもしれないけど
お互いに 本当のことを話さなくなってた

何かそういうの悲しい
あたしにとって
マナは 唯一尊敬できる話し合い手だったのに

もうスパイでしかなくなった
昔に逆戻り



むこうも同じこと思ってたみたい


ほんとの気持ち 話して?

そやって言われた

そしたら何かかなしくなって
あたしもう
傷つけられてもいいから
何でも言おうって思った
別に
つつぬけでも
噂になっても
へっちゃらだし

あたしが何か言って
あっちがどう揉めても
あたしがあの人たちのこと嫌いになればおしまい
むこうはもとからすきじゃないだろうから


何が何だか分からなくなってきたけど
とりあえずあたしは自分でもよく分からずに
傷ついて
結局逃げて終わったっていう話

でも目標はできた
ただ
人の中に目標がほしいなって
クリスマスが近いからかもしれない

思ったりしたの








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