◆日々の事イロイロ◆

2006年11月27日(月)

約束はいつの日だっただろう。
交わされた約束はいつ果たされるのか。
ちょっと前のような、遠い昔のような。

『サクラの咲く頃、会いにくるよ』

いつのサクラの咲く頃か、毎年指折り数えていた。
一年、二年・・・。
今年で六年目になる。


 *****

懐かしい夢。
まだ小学校の頃の夢だ。

私たちはいつも一緒で。
学校に行くにも一緒に遊ぶのも。
4人でいることがなによりも楽しくて。
誰ひとりかけることもなかった。

初めての別れは小学校4年生。
幼なじみの海音が海外へ行くことだった。
離れるのはいやだったけれど、仕方のないことだった。
みんなでわんわん泣いて、海音を見送った。

海音がいなくなって、残された3人はいつでも一緒。
中学も、高校も。
そうするのが自然で、他の選択肢は考えてもなかった。
変わったことは・・・海音の話をしないこと。
アルバムを見ることもしない。
忘れたいわけではないけれど、思い出すのもつらかった。
ただそれだけ。


そんな海音がいたときの夢を見た。
別れのあの言葉。
果たされるのはいつ?
夢にまで出てくるとは思わなかった。
あの優しい顔、声、もう忘れてしまいそう。

起きたとき、声を思い出す、目を閉じて顔を思い出す。
16歳になった海音はどんな声で、どんな顔なんだろう。
想像もできない。
会えるときまでの、楽しみでしかないのかと思うと、また悲しくなった。


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比紗乃 [MAIL]

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