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記録用。

 2004年07月27日(火)   仏のため世界はあるの。 

マッハ!!!!!!!

観おわって客席灯が点いたとたんS氏と私でカオ見合わせて
「………(口を手で覆って)ムフー!」
「………(同様にして頷き返しながら)ムフー!」
そして一言も話さずまっすぐ車(密室)に入るや二人で
「ア゛ーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」と叫んだ次第

とにかく主人公の人の身体能力がすごいことになっていましたよ
円熟・正確・軽やかで切れ味するどい李の武芸とは異なった
ほとばしるような荒々しい力 しなりと強いバネ 重い打撃
そして一瞥すればわかるとは思いますが外見は私の担当物件ですよ
織田裕二とグエンフォンドクを足したはいいが割らずに焼いた濃さ
いやーすんげえかわいい(末期)このかわいさでこの強さ
挙句バナナが大好物 実家は象を飼っている やめてくれ好きすぎる

7/23の読売夕刊レビューではこんな感じ
正真正銘 生身のヒーロー
 コンピューターグラフィックス(CG)が全盛で、ワイヤ乱用の昨今。アクションスターの生身の活躍を存分に楽しめずに沈んでいた貴兄、貴女へ。ここに、至福の喜びを味わわせてくれる作品が現れた。
 才能は、強く美しき格闘技、ムエタイの国、タイから飛び出してきた。
 主演のトニー・ジャーは、十歳でブルース・リー、ジャッキー・チェン、そしてジェット・リーに魅了され、アクション道を突進してきた二十八歳。映像技術やワイヤに頼らず、ムエタイをはじめとする武術を通して研ぎ澄まされた身体一つだけで勝負する。
 蝶のように舞い、の表現がぴったりの流麗な動きに、重量感たっぷりの打撃。それだけでもため息ものだが、「プロジェクトA」を思い出させる市場での追跡シーンなど、壮観な見せ場もたっぷり。村の守り神である仏像を取り戻すため、トニー演じる主人公が都会へ出て闘うという物語は、至って単純だが、決して飽きさせられることはない。
 技術の進化ばかりが幅を利かせていた映画界に、燦然と登場した正真正銘の生身のヒーロー。美しきアクション求道者、トニーは人間の可能性をもう一度信じさせてくれる福音である。目撃して欲しい。プラッチャヤー・ピンゲーオ監督。一時間四十八分。(恩田泰子)
等と大変はしゃいでおり とても好もしいです

ストーリーとしては大味な上に不要な部分も多いが
とにかくジャーの技を見ろという明快なスタンスなので問題ない
最初は原始的な木登りから始まって 途中までは素手なのに
中盤にいきなりトゥクトゥクのカーチェイス ずるい
終盤にいきなり棍・剣・トンファー もう反則です 惚れた

劇中みなさん安易に銃に頼らず悪役もおおかた素手なことに好感
それでこそ市場での包丁強奪が光ります あの編集は笑った
ラスボスは銃 というのも銃本来の重みがあって良かったです
あんなに強くても一発撃たれたら終いというのがリアル
で 何だよ結局▲の頂点は銃なのかよひどいよ!と思わせといて
「▲の上」から仏罰が下るのが素朴ながら溜飲のさがるオチで良い

一つだけ難を言えばムエはちょっと喋りすぎではないか
お姉さんの時は仕方ないとしても ジョージについては誰もが
まだ言うか 長い とか思ったのではないか
まあ私はと言えばムエのとなりで正座?でうなだれて
黙ってジョージを見ているティンを見ていたので問題ないですが
あー黙って見てんねやこの子… という感じで 子?
なんかもう見ることしかできないのでじっと見ます という 切ねえ

何よりお国柄というかタイらしさがあちこちに見られ愉快
・モブなのに主役級に味のある老人のオンパレード
・悪いことをしたあらゆる人にもれなく仏罰が下りまくる
・仏頭さえ戻れば主人公のその後さえさて置き 物語は完結
とくに↑はハリウッドならば延々と後日談を披露して
・ジョージを村で供養したりムエが気のきいた何かを言ったり
・出家のさいには少女が冒頭で編んでたレースを贈ったり
・のちに弟子を取ったら力を使うなと言ったり しまくる筈ですが
仏頭もどった 象の行列 あれもしや主人公じゃ(暗転)えっ?
という怒涛の唐突さ 起承転結の結が最短映画で賞
ここでも最優先=▲の最上部=仏という構図が見られて楽しいです

それにしてもNG集の笑顔はたいへんかわいらしいなあ
次回作はもっと笑う役柄だといいなあ しかし
題名:トムヤムクン(本当)ではどんな役か見当がつかず 悩


mh