長期戦 - 2004年02月04日(水) いまだに連絡のない、例のTちゃんの件はとりあえずおいとくとして、クラブやキャバの嬢とは、彼女がお水を上がったときに音信不通になるってパターンがほとんどだろう。 それも、電話番号どころか、住まいまで変えてしまう場合も少なくない。 (送りなんかで、住まいが知れていたら、引退後もストーカーされる危険が多いからね。) でも、ごくまれではあるが、お水から上がった後も連絡をくれたり、たまに会って飲んだりする嬢もいる。 別に男女としての関係じゃなく、ふつうの友人間の付き合いという感じだけどね。 そうなるかどうかは、結局、嬢とどれくらい信頼関係(ヘンな表現だが)を築けるかによるって気がするな。 たいていの場合、嬢と客の関係は「騙し合い」からスタートする。 嬢はといえば、客と出来れば深く関わらず、でも、出来るだけお金をしぼりとろうとする。 いっぽう客は、嬢とあわよくば遊んでしまおうと考える。 この狐と狸の化かし合いは、短期間で収束する場合もあれば、なかなか結論が出ずに長引く場合もある。 短期間で終わるというのは、たいていは客の側の「見切り」による。 「なあんだ。結構、身持ちがかたいんじゃん。このままずっと引っ張られても、金を遣うだけだ。ヤメヤメ。」 と判断するということである。 しかし、気の短い客がいる一方で、気の長―い客もいる。 何年も「成果」がなくとも、色恋営業や店外デートなどの「アメ」がなくても、ずーっと同じ嬢を指名し続ける客がいる。 何年も進展がないままの付き合いなので、はっきりいって、客側も格別の期待をしていない。 ただ、淡々と通うのみ。 嬢のほうも、異性としては意識しない。いわば「身内」「家族」みたいな感覚で対しているのだ。 で、この手の客が、実は嬢に一番頼られたりするのである。 言いかえれば「いい鴨」なのだが、誰にでもこういう「上鴨」になれるわけではない。 資金力、忍耐力、いってみれば「器」の大きさが必要なのである。 そういう客は、嬢がお水から上がっても、いろいろと人生相談を持ちかけられたりする。 一方、嬢も次第にトウが立ってきて、いつまでもイケイケドンドンというわけにいかなくなる。 そうなると、彼女も、 「私ももう、いい年だから、このひとと付き合ってもいいかなー」 なんて思い始めるかもしれないのである。 その状態に至るまで最低四、五年はかかるだろうから、実に気の長い話ではあるが、これもまたひとつの攻略法といえなくもない。 イケメンでも、口説き上手でもないタイプの客でも、こういう長期戦という手があるってことやね。 ...
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