創業と守成 - 2002年11月18日(月) この「エンピツ」の各日記ページを見ても、更新がしばらくとまっている日記って結構多いと思う。 「お気に入り」に加えておいても、その日の題名がなかなか変わらない日記が、全体の半分くらいあったりする。 かくいう僕の日記も、平気でひと月以上更新せずにいたりするわけだから、ひとのことは言えないんですがね。(^^ゞ まことに「創業」よりも「守成」のほうがずっと難しいことなんである。 でも、ムリに毎日更新しようとすると、精神的に負担になって、そのうち、 「ええい、やめてしまえ!」 なんてことになってしまうので、あまりに忙しいときや、書く気分にならないときは、ムリして書かないことにしてます。 数少ない愛読者の皆さん、そういうことで大目に見てくらはい(汗)。 さて、日記と同様、男と女の仲も、付き合い始めるのにもひと苦労があったりするが、長く続けることはもっと大変なことだと思う。 ことに「結婚」なんて、数十年、下手すると半世紀以上一緒に暮らすってことですよ。 それまで、数ヶ月、数年単位でしか異性との付き合いが続かないことが多かった人間に、結婚だけは例外的に長く続くなんてことはあまりない。 でも、若いひとを見ていると、数ヶ月単位で相手を変えているケースなんてザラだもんなー。 結婚だけは長続きするようには、とても思えないね。 昔はそれでも、女性が自活していく道があまりなかったから、子供が生まれれば、それが「カスガイ」となって、まあ長続きしたものだが、今では女性も経済的に夫から自立したひとが多いから、子供を引き取って独りで育てていけるようになってきた。 もはや「子はカスガイ」という言葉さえ、死語になりつつある。 だから、「離婚」しないようにするって、独身者が考えている以上にモノスゴク大変なことなのだ。 「結婚」のきびしいところは、たとえ夫婦ふたりのうちひとりでも 「もうイヤ」 と思ってしまったら、もうアウトということだね。 いかに自分は相手のこといまだに好きだと思っていても、ダメなものはダメなのである。 もちろん、片方が「イヤ」と思っても、相手が食い下がって係争に持ち込む限り、なかなか離婚は成立しない。 とくに従来は、法制度上、社会的に立場の弱い「女性」の側の拒否権はかなり厚く守られていたから、男性の側が奥さんをイヤになっても、そう簡単には別れられなかった。 つまり、男性が女性に「あきた」という理由だけでは離婚できず、たとえば女性側が浮気をするなど、決定的な責がない限り、別れられなかったのだ。 これを「有責主義」という。 しかし、最近では「破綻主義」といって、一定以上の期間、一緒に暮らさなくなったり、夫婦生活が実質的になくなったりした夫婦は、どちらかに決定的な落ち度がなくても、裁判所が離婚を認めるという方向に変わっている。 極論をいえば、「あきちゃった離婚」だって、OKということになる。 こうなると、どちらかの愛情が冷めただけでも、もうアウトってこと。 「おたがいが愛し合う」、これ以外に結婚を継続させていく手はないということになる。 まさに「創業は易く、守成は難し」といえそうだ。 ...
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