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揺りかご

みりあ

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2009年06月19日(金)
過去話つづき(2)

最後の教習の日。

ドキドキしながら配車券を貰う。
・・・彼の名前だ。

「絶対に俺に当ててくれって配車係に頼んでん!」

本当っすか!?
めっちゃ嬉しいんですけど。

教習の途中で路肩に車を停める。
卒業検定の大まかな流れを教えてもらった。
テキストを持つ私の手に彼の手がかぶさってきた。
・・・わざと?
ものすごくドキドキしたけど、普通に話す彼の前で、私は平静を装った。

1コマ目の教習は、それで終わった。

その後、2コマ目の教習。

今回もまた途中で車を停め、検定のコースを教えてもらう。
・・・そして。

「絶対大丈夫だから。がんばってな!」

そう言って、私の手を握った。
暖かい手で、もう私は何を考えているのか分からないほどだった。
その後、何度か人目を盗んで(笑)お互いの手を握っていた。

「俺さぁ、○○さん(私)みたいな彼女探すわ〜」

「私みたいなんだと絶対苦労しますよ・・・めっちゃ束縛するし(笑)」

「ええよ〜愛されてるって感じやん♪」

私はそこでずっと飲み込んでいた言葉を口にした。

「・・・私が結婚してなかったら彼女にして欲しいって言うんだけどなぁ」



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私を見つめているのが分かる。
まともに顔を見ることができなかった。