時を刻む時代の中で私はただじっと・・していたのかも知れない。 何もできずに・・なにもしようともせずに・・ 仕事と言う世界の中で数字にまみれ・・数字に追われる。 それが当たり前のように過ぎて行くことに慣れすぎていた・・きっと・・ そうなのだ。ひところは何気ない時間をさ迷う放浪者のように生きてきたし・・ それはなにか心地よかった。 今、ある意味新しい転機を迎えたのかもしれない。 新任地区になり4ヶ月が過ぎてなんとなくなれてきた土地感も、私には新鮮に映る。 そんななかある日、久しぶりに社内。 内勤の苦手な私だけれど・・たまには事務整理をと・・ がさごそと溜まった書類を整理する。 始めると滑稽なもので・・徹底的にしないと気が澄まない・・ 不思議なものです。 あっという間にお昼を過ぎ・・お昼を食べに外に出かける。。 通いなれた路に軒を並べた店並が様変わりしている。 スーパーは薬のドラッグストアーに変身・・ 食べ物や産は店の名前が変わっていた。 ほんの数ヶ月前に軒を並べていた店が・・今は・・ 時代とは本当に残酷なものなのですね。 そんな事を思いながら・・暫く歩くと・・ 京都博物館に辿りつく・・ 昔の姿をそのままに・・博物館として立ち尽くすその姿。 なぜかほっとするのです。 冷たい空気の中に凛と聳え立つその姿は・・ 蒼い空に描かれた風景画のように・・美しく・・優しい・・ 仕事の合間に垣間見た素敵な風景画・・1枚 この一時・・素敵な時間にそっと・・感謝です。 取り止めのない1日なのに・・ 何故か人間らしくなれたような気がします。 たわいない・・1日の終わり・・それは明日へのエピローグ・・ ねぇ・・始めよう・・そうきこえる・・
時を越え導かれた安らぎに 何故か心がほっとする 物言わぬ風景の ほんの些細な出会いの中で 忘れないでと囁くように それは美しく・・目を引くの 限りないものの中で 見過ごされそうになる 風景画・・それは・・ 何時も心の中の小さな扉に そっと・・隠されている ねぇ・・始めようよ そう・・囁く心の風景画 大切な時間旅行の 安らぎのなかで・・・
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