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2003年03月25日(火) |
映画の感想(出し忘れ) |
「T.R.Y」です。
もう公開は終わったかもしれないのですが、ビデオ等で観ようかと思っている
人のために一応感想を。
これまた何ていうか、微妙でした。
せっかく「織田裕二が5ヶ国語を話す」という大々的な触れ込みをしていたのに、
彼が話す外国語の台詞がそれほど多くなくて、がっかりしました。
ひょっとしたらカットされてるのかもしれないのであれなんですが、観ている
人は映し出された部分でしか判断できないのです。
ということで、ぶっちゃけ期待外れでした。
あとそれに関連してなんですが、外国人に日本語の台詞をしゃべらせすぎだと
思いました。
舞台が中国なのですから、中国語をメインに使わせて、日本語をもっと効果的に
使うようにしないといけないのではないでしょうか。
彼ら自身は結構頑張って覚えて話していたと思いますが、残念ながらちょっと
安っぽくなってしまった感がありました。
織田裕二に関しては、「俺が演じる悪役のしゃべり方はこれなんだ」という
感じの、通り一遍的な話し方もちょっと気になるところではありました。
なんかこう、全体を通して、観客に伝わってくるものがあまりなくて、いまいち
面白くなかったです。
皇帝の件の辺り等、部分的には面白いところもいくつかありましたが、しかし、
やはり軸として流れるべき「詐欺」という点、そして織田裕二演じる「伊沢修」の
詐欺師としての人間的魅力といいますか、そういうものが映画の中では表現できて
いないように見えたのが、とても残念です。
彼が選ぶくらいですから、作品自体は悪くないとは思うのですが、いかんせん
自分で壊してりゃ世話ないねつうことで。
簡単に言うと、「織田裕二が好きなら、観るのは止めません」以上。
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