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2002年06月21日(金) まだ見ぬ(?)君へ。 (長文です)

昨日ちょっと触れたのですが、婚姻届の書き方に関して簡単に。

婚姻届の用紙っていうのは、どこの市役所(区役所、役場)にも普通に
おいてあります。
1枚10円です。(ウソです)
で、どこでもらってきた用紙でも、どこでも出すことができます。

男性は18歳以上、女性は16歳以上(婚姻適齢)とか、近親婚・重婚の
禁止、女性の場合の待婚期間(6ヶ月)などの細かい話は、話をし出すと
それだけでまるまる1週間は日記が書けそうなので、この際はおいといて、
ごくごく普通の結婚をするお2人のために書きたいと思います。
スペースの都合上日本人同士って事で。

あ、その前に2つほど。

未成年の方が結婚するとき(初婚の場合)は、両親の同意が必要です。
この場合の親とは、実親です。
自分の親が再婚していて、その再婚相手の養子になっているような場合でも
同意する親というのは実の親になりますのでご注意を。

もう1つ。
これは知っている人も多いでしょうが、イトコ同士は結婚できます。

では実際の書き方のほうへといってみましょう。
もしうっかり結婚を考えていて、婚姻届の用紙をお手元にお持ちの方は、
それを見ながらこれを読むとよいと思います。
ない方(いろんな意味で)でも、きっと役立つ日が来る、はずなので一応
この先も読んでもらえると助かります。

紙の左上から順番に行きます。

あ、その前に、本籍地以外のところへ出すときは戸籍謄本が必要になります
ので、あらかじめ用意しておいてください。
戸籍謄本に使用期限なんてものはないのですが、あんまり古いものじゃない
ほうが良いです。

というわけで、まず大前提。

婚姻届は、それを「出した日」が法律上で結婚した日となります。
海外で結婚したとかいう特殊事情は無視で。

「今日出していくので、預かっておいてもらって、明後日に受けた事に
してくれませんか?」
これはダメです。

次に名前を書くところ。

それぞれの「現在の(結婚する前の)名前」です。
楷書で正しく丁寧に書きましょう。
「正しく」と書きましたが、あくまでも「今現在正しく」です。
これは、戸籍の文字通りに書きましょう、ということです。
このことからも、戸籍謄本を用意しておいた方が良いですね。
「なぜ?」という話になると、ちょっとした技術論になりまして、歴史
ごと話さなきゃならなくなりますので、やっぱり省略。

次に生年月日。

元号で書きましょう。昭和生まれは「昭和」と書いてください。
「S]と書かないように。

次は住所。

婚姻届を出す時点での、2人それぞれの住民票上の住所です。
マンション・アパート名なども省略せずに書いてください。
住所を変える場合は、住所移転の届を別に出す必要があります。
平日であれば、両方同時に出すことも可能だと思います。
その場合は、婚姻届の住所は新しいもので構いません。
「世帯主」の欄も同様。

次に父母の氏名。

上にも書きましたが、「実父母の氏名」を書いてください。
養親の氏名は下の方にある「その他」のところに書きます。
なお、実父母が今でも婚姻中なら、母の名字は書かなくても良いです。
で「続柄」ですが、これも戸籍にのっているものを。
2番目の場合は「二男」「二女」と書きます。

次に「婚姻後の夫婦の新しい氏」・「新しい本籍」です。

「夫の氏」にチェックすればこれから2人は夫の名字を名乗ることになり、
「妻の氏」なら2人は妻の名字を名乗る事になります。
で「名字を変えなかった方」がこれから「戸籍の筆頭者」という事になります。

婚姻届を出すことで2人はそれぞれ親の戸籍から抜けて、新しい2人だけの
戸籍を作る事になるので、その戸籍を作る場所を「新しい本籍」に書く事に
なります。この場所は任意で決めることができます。
日本にある地番ならどこでもOKです。
現住所でもいいし、もともとの(親の)本籍と同じでもいいのです。
極端な話、皇居とか東京ディズニーランドのある場所でも構いません。
ちなみに北方領土にも置くことができます。ちょっとビックリですが。
ただし、そんなところに置いた場合は、戸籍謄本が必要になったらそこの
市役所等で取らなければならないので、ちゃんと考えて置いた方がいいです。
北方領土に置いた場合は、そこの島に取りに行ってください。ウソです。
北海道の根室市が管轄なので、根室市で取る事になります。
ちなみに、「氏」を選んだ方がすでに戸籍の筆頭者になっている場合は、
新しい本籍には何も書かなくて良いです。

次に「同居を始めたとき」。

実際に同居を始めたときか、結婚式を挙げたときのどちらか早い方を。
これも元号で。「年月」だけでいいです。「日」はいりません。
まだ同居してないし、結婚式も挙げてない、という場合は空欄で。

次に初婚・再婚の別。

初めての人は初婚にチェックを。再婚の人は「直前の」配偶者との婚姻を
解消した年月日を書いてください。死別か離別かにチェックするのを忘れ
ないように。
ちなみに、ここでウソを書いても無駄です。調べればすぐわかります。

次に職業。

「同居を始める前の夫婦のそれぞれの『世帯』のおもな仕事」ですので、
同居する直前が一人世帯であれば本人の仕事を、親と住んでいた場合は、
その家でどうやって(誰の給料で)生計を立てていたかで判断を。
その下の職業を書く欄は、国勢調査の年(年度)のみ書きます。
国勢調査は5年に1回なので、次の国勢調査の年である、平成17年の
4月1日〜平成18年の3月31日までに出さないときは、空欄です。

次に「その他」の欄。

たいがいは空欄です。
書くとすれば、上にもあるように養父母がいる場合とか、未成年の婚姻で
実父母が同意する場合などです。
技術論的には俗字を正字に申出したりするときにも使用します。

で、一番下、届出人のところ。

一番上と一緒です。今の氏名を書きます。横に印鑑も押します。
認印とかでも構いませんが、シャチハタのスタンプ式のはやめてください。

これが左側です。

次に右側。といっても1つしかありません。
「証人」です。
これは20歳以上の人で結婚する2人以外なら「誰でも」構いません。
正確に言うと「成年擬制」といいまして、未成年でも結婚していれば証人に
なることができますが、そんな人はめったにいないでしょう。
必ず自筆で。親じゃなくても良いです。友達でも兄弟でも全然OKです。
印鑑も押してもらってください。

これで一応はおしまいです。

次に届出をするときに必要なもの。
まず記入の終わった婚姻届の用紙(当たり前)
あと上にも書いてありますが、本籍地以外のところに出すときは戸籍謄本。
そして、名前の横に押した印鑑も持参した方が良いと思います。
それと、今、虚偽の婚姻届を勝手に出したりする、などの事件が各地で発生
しております。
ということで、身分証明になるようなものの提示を役所の窓口で求められる
こともあるかもしれません。
だから、免許証などを持参した方が良いと思います。

ちなみに、結婚する2人で届出に行った方がいろいろと便利です。
一応、中身さえ自分で書いていれば別の人に頼んで持っていってもらうのも
全く問題ないのですが、せっかく一生に何回もするわけではない婚姻届、
自分たちの手で出した方が良いと思います。

以上は一般的な婚姻届について述べたものです。
人によって事情が異なることもあるかと思いますので、その場合は直接
市役所なりに問い合わせてみることをお勧めします。





さあ、これであなたも今すぐに婚姻届が書けると思います。



ちなみに、わたしはほぼカンペキに婚姻届が書けます。





こんな男はどうですか?







そこの貴女、届出人になってみませんか?







わたしの名前の横に名前を書いて、印鑑押してみませんか?




そんな方は是非わたしにメールをください。

件名は「名前を書いてもいいわ☆」で。

やり方は簡単です。

下にある「MAIL」のところか、もしくは上の件名をクリックするだけ。

さあ、どうぞ♪


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