lucky seventh
DiaryINDEX|past|will
死後、あなたに会いに行く自由を どうか どうか お赦しください。
かたん
郵便受けに今日も届く 玄関の見える窓からカーテンをそっとひく
家から遠のくあの子の姿が見える その後ろ姿に 遠いなー と私は目を細めた。
前までは、隣に並んで あの子の横顔を眺めていた。 くるくる変わる表情に 私も同じようにくるくる答えていたのかな 今は遠い、遠いあの日、 当たり前の日常が崩れたのはいつだったのか もう月日を数えるのはやめた。 私はきっと死ぬまでここにいるのだろう。 それがきっと 羽化に失敗してしまった 私のなれの果て この家は私の繭 家の中で私の体は ぐずぐずに溶けて そして羽化するはずだった。
あの子と一緒に…
玉繭となって ずっとずっと一緒にいれたらよかったね。
ナナナ
|