lucky seventh
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「こんばんわ。お姫さま。」
麗しい人は そう言って微笑んだ。
薔薇姫と 百合の君
少女は艶然と笑う。 大輪の薔薇のように華やかなその様は 見るものを引き寄せる 滴る美貌。 少女は 薔薇 美しい 赤い薔薇 薔薇の姫君。
しかしその気性は 苛烈 烈火とも言える。
そう、薔薇は美しいだけでない。 その見事な棘は、触れるだけで 傷つけ、 むやみに近づけば その茨に触れると分かっていても 手を伸ばさずには いられない。
「弱いものはいらないわ。」
ナナナ
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