lucky seventh
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掛け違えたボタンのように もう、どうにもならなかった。
それは彼女の思惑どおりで それは彼の意図したことではなく
幸せだった物語りが 確かに そこで歪んだ。
ふわりと揺れた スカート 風が彼女が揺らす。 亜麻色の髪に溶けたラムネ玉のような瞳は緩やかな弧を描く。 幸せだった。 彼女がいれば 世界は美しさで満ちて 彼女が僕の世界の中心だった。
裏切ったのは だぁれ?
手を放した。 突き放した。 追いすがる 彼女を振り払った。
彼女の鳴き声が聞こえる。
だけど、無視した。
手を伸ばす 彼女の手を、つかまなかったあの日、 それからたった幾ばくか、 手を伸ばす 彼女の手を、掴めなかった日を、絶望するだなんて
ついぞ、僕は気づけなかった。
そうか。僕は間違えたのか。
ナナナ
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