lucky seventh
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幾重もの鎖を巻いて
その身を地に縛り付け
それでも嗤う本能の獣
獣が嗤いて
「理性的だとでも思った?」
前髪で隠れた瞳で表情は見えず、ただ彼女は口を三日月にして言った。
「ちがう。ちっがーう!!大外れ!!」
何が楽しいのか、それはそれは楽しそうに、嬉しそうに あざ笑うかのように彼女は言葉をつづり続ける。
「お前たちが嵌めようとしたのはだぁれ? 私?このワタクシかい?? 愚かだねー、愚かとしかいいようがない!!」
そして、彼女は笑いながら 偽ることを止め、前髪をかきあげ なきながら笑った。
「私がせっかく、この獣を地に放さないために 幾重にも、幾重にもしばって地にしばりつけたというのに…」
そこに居たのは最早、彼女ではく 見知らぬ女と そして哀れにもそんな女に喧嘩売った愚か者たちの末路。
ここより、誰よりも優しく窓辺に佇んでいた彼女は彼女であることを捨て、 修羅の道を歩む女となった。
「さぁ、獣を地にはらった代償は大きいよ♪」
ナナナ
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