lucky seventh
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「のう、化け物たちが騒いでおるぞ」
少女は赤い口をつり上げ 嗤う。
つくよみの さや。
「ここは一般生徒は立ち入り禁止だ」
見目麗しい、少年少女が 黒髪の少女を囲う。 けれど、少女はその視線も無視し にんまりと遠い彼方を見るだけ。
「聞こえなかったのかい?ここは一般生徒は立ち入り禁止と言ってるんだ」
「血のにおいがする」
月読 剣に封じられた大いなる災厄。 天神、ひいては姫神 かぐやに恨みを持つ。 その昔、月の一族を滅ぼそうとした。
かぐや姫 月の一族、天神の姫神であり女神。 その涙は血の涙と言われ、彼女が泣くと天神がざわめきだす。
天神 月の一族であり一族の俗称。 女神のために存在する。女神のために何でもする
さや 月読をその身に封じる一族の少女の俗称。 その名の通り、月読の「鞘」である。 少女は「鞘」に選ばれた時点で本来の名から俗称に切り替わる。 新月の夜は月読が出てきやすく、また歴代の「鞘」の中で月読に中から喰われたものもいる。
ナナナ
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