lucky seventh
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マリィ・ブックと呼ばれた本があった。
それは、マリィベル・ブック;ノートンという名の女に 人生を変えられた 男と女と 人形の物語。
マルガリータ・ブラン;レディは愛した男のために 男の愛した女の人形を作った。 <マリィ・ドール>リード。 マリィヲ模シタ人形
それが女の作った 男が愛した女を模った人形だった。
女は子供のころから神さまになりたかった。 だから女は少女の時分、まま事よりも本を読み お化粧よりも机にかじりついた。 それだけ、彼女は神さまになりたくて そして神さまになれると思っていた。 そのためなら、愛することも愛されることも 犠牲にできた。 けれど、女は人間だった。 男と出会い 恋をし 愛されたいと思ってしまった。
その時、マルガリータ・ブラン;レディは 人になってしまった。 女になってしまった。 けれど、マルガリータ・ブラン;レディはそれもよいと思った。 愛することは素晴らしく 幸せだったから。 けれど、男は女を愛さなかった。 忘れらない人がいたから
マルガリータ・ブラン;レディはそれでも男を愛した。 愛とは惜しみなくそそぐもの。 マルガリータ・レディ;ブランはそう思っていたから。 だから、男の忘れられない人がこの世にいないと知って この世に連れ戻そうとした。 けれど、マルガリータ・レディ;ブランは人だった。 だからその人を生き返らせることができなかった。 ならば、せめても慰めにその人そっくりの人形を作ろうと決めた。
けれど、メフィストフェレスがささやく 神さまになりたくはないのか?と…。
それは、マルガリータ・レディ;ブランが一生をかけるはずだった 人生だった。 マルガリータ・レディ;ブランのすべてだった。
そして、マルガリータ・レディ;ブランは その人形に命をふきこみ <創造主>になってしまった。 神サマ それが すべての悲劇のはじまりだった。
ナナナ
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