lucky seventh
DiaryINDEX|past|will
「お前、死ねば?」
それはやっとこさ居所を掴んだ アイツの女に言われた第一声だった。
ダウト!!
「あ、間違えた。 一回死にかけてみたらいいと思うよ? そしたらきっと今まで分からなかった事が天才的にひらめくかも? まぁ、あくまで可能性の話だけどね!!」
にこにこ笑いながら、女は言った。 その笑顔はほんと「いい天気ーだ!!」と言ってるのかごとく気安く、ノー天気なのに、言っている言葉はめちゃくちゃだった。
「うん。 ってか、死ね。」
俺はこの時点で、何故こんなにもこの女に嫌われているのか理解できなかった。 それは、まるで嵐の前の静けさだったことを俺はその数分後に理解する。
事のおこりはほんの数分前。 俺の目の前からさったアイツ。 愛していた。 いや、今でも愛しているアイツの行方を追うために、俺はこの女に会いに行った。 が、しかし。 この女、あろうことか休日に家に尋ねれば居留守を使い、仕方なく仕事後に捕まえようと張り込めば話しかけているのにも関わらずガン無視、引き留めるために手を伸ばせばあろことか触られると汚れるとばかりに回し蹴りを食らった。 そして、最終手段として職場に押しかけてた。 そもそもそれが間違えだと気がついた時には取り返しのつかない出来事になっていた。 女は俺を目にいれた瞬間、ものすごく迷惑そうな顔でみやがった。 言っちゃあなんだが、俺はもてる。 立っていれば十人が十人振り向く容姿をしている。 こんな邪険に扱われるのなんて生まれて初めてのことだった。 いや…付き合っていた当初のアイツは俺の浮気を知った途端アッパーカットくらわされたのを今、思いだした。 あの頃のアイツはとても元気だったな…。
ナナナ
|