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■徒労の丑の日。
2016年08月04日(木)
とある土曜日の朝。

息子・タク(10才)がヒマそうだったので

「せっかく夏なんだからプールでも行けば?としまえんとか」

と嫁が声をかけていた。としまえんはわりと近くにある遊園地で、夏はプールで賑わう。数年前までは年間パスを買っていて飽きるほど行ったのだが、飽きてしまったのでここ2年ほどはほとんどご無沙汰だ。

「としまえんか〜。流れるプールなら入りたいかな」

「じゃあ行く?」

「うん」

「じゃあなたよろしく」

タクを煽るだけ煽っておいて、実は嫁は今日仕事なのでとしまえんには行けず、連れて行くのは僕なのである。年間パスがないのでとしまえんのプールに行こうとすると入園料は大人一人4,000円、こども一人3,000円ぐらいかかる。

別にいいけど。

わかったよ、と返事をすると

「あとタクの水着も買ってやって。今のもうボロボロだから」

ちっ。金がかかることを次々と。

「Rも行く?」

娘・R(中1)も連れて行こうとしたら

「今日は午後から部活」

ダメであった。昔は大喜びでレッツラゴーだったものだが、中学生ともなると忙しいしオヤジとプールっていうのもありえないのだろう。

「じゃあふたりで行くか!」

「うん!」

タクと男同士、ふたりで行くプールもたまにはよかろう。僕は心置きなく水着ギャルを観察できるし。

「よし、じゃあ早速行くぞ!」

開園と同時に入園だ!と意気込んだところ

「まってよ。わたしの昼ごはんは?」

Rがちょっと待ったコール。そうだった。嫁がいないので、午後から部活に出かけるRの昼飯を用意しなければならないのだった。

「Rはお昼に何食べたい?」

「えー。お昼にならないと分からない」

うーん。「明日はどこに行くの?」「明日にならなければ分からないさ」みたいなハードボイルドな返答。ていうかめんどい。「これ食え」と有無を言わさずこちらが用意したものを食べさせるっていうのもあるけど、娘の押しには弱い僕はダメダメさーん。

そんなわけで出かけるのは最速でも昼前になる。そんならついでに僕も早めの昼飯を食ってから行こうと思った。としまえんの中にも飲食店はあるが、マズい上に行列しているで嫌なのだ。

ラーメン二郎桜台駅前店
そんなわけでラーメン二郎桜台駅前店。話は逸れるが、この店は最近店主さんが休みがちで週1日か2日ぐらいしか営業しておらず、その営業日も店主さん不在で助手さんのみの対応となっており、レアな一杯となってしまっている。

開店30分後ぐらいに食べたが、店主さん不在でもながらあまり味は変わらず美味しかった。ウンメー。

話を戻す。腹も一杯になって家に戻り、Rの昼飯も用意できたし、さあ行くぞ!…としていたところに電話が。

「たっくんいますか」

タクの一番の友達から、午後一緒に遊びたいというお誘いであった。タクに代わってしばし、

「パパー…プールより友達と遊びたい…」

電話を終えたタクは申し訳なさそうに言った。プールより友達のほうが圧倒的に優先度が高いらしい。

「なにー!しょうがねえなあもう…」

いろいろ言いたいことはあるが、今までのことは水に流してやろう…。流れるプールなだけに!なんちて。

「でも水着は買っておくようにってママが…」

「あー…。それがあったか。わかったよもう…」

めんどいな、というのが露骨に顔に出ていたかもしれないが、友達が来る前に水着を買いに行った。

「これよくね?」

「やだ」

超派手でチャラいガラパンを勧めたところ、タクが選んだのはナイキの黒地に赤いラインが入ったのみの至ってシンプルなものであった。

「試着てみなよ」

「うん」

試着室に連れて行き

「ロッチのコントのマネする?」

「やだ」


以前観た、ロッチの試着室コントを思い出しながらサイズを確かめさせ、オッケーなので買って帰った。

プール、行かないなら行かないで僕もやりたいことがあったので、それに合わせた行動を取りたかったのに、今となっては時既に遅しでダメである。

こんなことならプールなんて最初から言わなければ良かったのに…なんて言ってもさっき食べたラーメンだけに、今更二郎である。

なんちて。

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