ポケモンカードバトルの当日。
朝5時に目覚め、タクを叩き起こした。
「行きまっせ〜幕張メッセ〜早起きでっせ〜」
早朝から僕もタクもテンションが高いが、過去タクは寝不足で鼻血を出したり体調を崩したこともあり注意が必要である。
何故こんなに早起きをしなければならないかというと、参加者がゴミのように多いからである。会場内に設置されたバトルをするための席数は決まっていて、遅く来た者は並んで席が空くまで待たなければならない。下手すると1時間ぐらい待たされる。そのうちに早く来て強い者は連勝を重ね勝ち抜き、とっとと決勝トーナメントに進んでしまう。決勝進出者は定員数が決まっていて先着順なので、待たされるだけ不利なのだ。
そんなわけで会場に着くと近所の友達やそのパパさん達もほぼ同じタイミングで来ており合流。思った通り、まだ開場するまで1時間半近くあるのに既に長蛇の列が出来ていて僕らもゴザを敷いて待つ。
「とりあえず朝ご飯食べよう」
並ぶスペースはゲットしたのでタクを連れてコンビニに向かった。おにぎりでも買おうかなーとしたところ
「ボク、これがいい!」
目をキラキラさせて持ってきたのが、なんと「サーモンづくし」とラベルが貼られたサーモン握り寿司。イクラの軍艦巻きもあるよ…って
「朝から寿司かよ!金持ちかよ!」
「えー、ダメ?」
タクが急に悲しそうな顔になってしまったので、
「まあ、いいよ。腹が減ってはバトルに勝てぬからな」
「うん!」
戦いの前からテンションが下がってはかわいそうなので許した。
やがて開場。バトル参加者はみな一斉にバトルステージに行ってしまった。友達のお父さん方も子供達以上のガチ勢。僕のみ単なる付き添いなので待ち合わせ場所にゴザを敷いて寝転んだ。
ヒマなので参加者がバトルしているエリアを覗いてみた。参加者以外は中に入れず遠巻きに眺めるしかないので、タクや他のみんながどこにいるのかなんてまず分からない。
…と思ったらタクがチョロチョロっとエリアから出て来て、すごい勢いでまた入場しなおして待機列に並んだ。どうやらサクッと負けてしまったらしい。連勝すれば次のステージへ進めるが、負けたら退場となり再入場して順番待ちからやり直しなのである。
それからまた1時間ぐらいして覗いてみたらまたタクが泣きそうな顔して出てくる姿が。
「落ち着け。がんばれよ」
と声をかけてもギッと睨んで無言のまま行ってしまった。いやー、テンパってるなあ。
仕方ないので一旦外に出て、散歩がてらタクの昼飯とおやつを買ってきてやった。どうせヒマだからな!初めは予選が終わった段階でいったん外に出てうまいラーメン屋にでも連れて行こうかな、と思っていたのだが、タクにそんなのんびりしているヒマはなさそうなのだ。予選落ちしてもフリーバトル対戦などがあって、時間がもったいない。
吉野家があったので弁当を買って会場に戻って来たら結構吉牛の匂いが周囲まで漂いまくって恥ずかしい。とっととタクに食べさせたい。ヤツは今どこなのだろう…探していたところ、ちょうど見やすい位置にあるテーブルでバトル中であった。しばらくすると手を上げて審判を呼び、僕のほうをチラッと見てガッツポーズをした。勝ったっぽい。
次の相手にも勝ち規定の連勝数をクリアしたようで、次のステージに行くべく出て来たタク。
「ようやく勝てたな。よかったなー」
「うん。今まではカードの引きが悪過ぎた」
「じゃあ第二次予選行ってこい!」
「ううん、もういいや。疲れた」
あらそうなの。ある程度勝ちまくれたことで満足したらしい。人一倍負けず嫌いなくせにテッペン取ってやろうというハングリーさがない。なんというか、血である。とにかく機嫌直ったし牛丼食わせられるしでよかった。
タクは飯を大急ぎで食べて、午後もフリーバトルとか友達とチームを組んでバトルとか大会が終わるギリギリまでバトルしまくっていた。
僕はというと、昼飯ぐらいしか楽しみがない。

なので某二郎系ラーメン店にてドーン。麺。ゴワゴワとして好みではないもの。スープ。まあ、フードコートのチェーン店だしって感じのもの。チクショー、唯一楽しみだったランチだったのにガッカリだよ!以上レポっす。
17時半に終了となり、帰り道。タクはいろんな参加特典をもらっていた。僕も入場しただけなのに会場限定カードとやらをもらった。
「いっぱいもらったね」
さぞや嬉しいだろうと思ったら
「パパこれすぐカードショップに売ってよ!お小遣いになる!」
んまー。なんというしっかり者に。ポケモン大会で小遣い稼ぎという発想。
ポケモンで儲けモン。なんちて。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。