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■選挙は続くよ、どこまでも。
2015年04月27日(月)
統一地方選ということで、うちの区も選挙があった。

正直なところ、国会議員などとは違い、区議とか定員が50もあることにびっくりだし、候補者が70もいてさらにびっくりだし、そして候補者がそんだけ多いにもかかわらず、

「誰がとんなことやってるか分からないから…」

どの候補者に入れていいか判断しかねるありさまだったのが僕と嫁である。

いっそのこと外山恒一とか羽柴秀吉とかそういうイロモノ候補とか分かりやすいのがいれば即外すし、元祖 にして唯一「美人過ぎる」のフレーズを使ってふさわしい八戸市の藤川ゆり議員みたいな美人さんがいれば速攻で投票するのに、うちの選挙区はキワモノも美人もいなかった。

「美人過ぎる」というフレーズについては余程便利だったのかいろんな方面で活躍する女性に使われたけれども、真にふさわしいのは藤川ゆりさんのみである。

あ、いや、「のみ」というのはちょっと言い過ぎか。あと美人過ぎるクリミア検事総長ナタリア・ポクロンスカヤさんと、美人過ぎる海女・大向三咲さん(退職済)と、美人過ぎる鷹匠・稲山琴美さんと、美人過ぎる書道家・涼風花さんと、僕の嫁にしては美人過ぎるウチのかみさんと…、なんだ、けっこういるじゃないか。

話を戻すと、あんまり区議会議員の人が何やってるかわかんよね、ということで

「結局、選挙で誰に入れようか、って考えると、いつも朝の駅前でなんか喋ってる人の名前がおなじみになっちゃったからその人入れようかなー、とか、逆にあいつの声はいつも不快だ!絶対入れない!とか、そういう判断のレベルになっちゃうんかねー」

と嫁に話していたら

「いつも駅前で話してる人って誰?」

嫁に聞かれてしまった。嫁は駅を使わないので知らないのであろう。

「まずはわりと若手の○○××。けっこう熱心にいるんだよ」

「あーはいはい」

「あとは女性の△▼△▲」

僕がその名前を挙げると

「あ、△▼△▲さんとはPTAかママさんバレーの打ち上げかなんかで一緒に飲んだことがある」

「えー!」

すわ、さては癒着か、とここぞとばかりに突っ込んでみたらつまんないことに(?)別にそうではなく、

「子育ての問題とか、いろいろ話したらちゃんと議会で取り上げてくれたんだよ…」

とのことで

「そりゃいい人じゃん。それじゃお前はその人に入れるしかないよねー、人情人情、江戸前江戸前だよ」

「うーん、やっぱりそうだよねえ…」

そんな話をしていたら横から娘・R(11才)と息子・タク(9才)が

「パパとママ、誰に入れるの?」

と割って入って来た。やっぱそこ聞きたいものなのかねえ…。僕も小さい頃、父や母に同じことを聞いたことがあるが、決して答えてくれることはなかった。その理由は今になってようやく分かる。

この区に住んでまだ10年ぐらいのフォリナーの僕ですら既に近所づきあいとかがあって、誰に入れたかは言いたくない。

そして僕の親の頃を思い返してみると、故郷はど真ん中に日立の工場がどどーんとある企業城下町であった。父はその日立の社員で20数年、母は更に生まれも育ちもその町であるから、切っても切れぬ様々なしがらみがあったに違いない。熟考してひとりの候補者を選んだとしても、もしそれが他の誰かにバレたとしたら、

「あらー、あの人に入れたんだ…」

必ずどっかしらの方面から言われたに違いないであろう。ま、とにかく、僕も誰かを選んで投票しなければならない。いろいろ用事があって、投票所であるRとタクの小学校の体育館に着いたのは、ほぼ投票が終わるギリギリの時間であった。

「Rもいくー」

何故かRが来たのもギリギリの要因であった。Rのお出掛けの目当てはほぼ「ローラーシューズ」なので、この時も僕が

「とっとと行くぞ」

と急かしたのだが結構時間をかけて紐を結んだりして、なかなか遅いものであり、パパ、ちょっとイライラ。トイレ待ち過ぎ。投票用紙に全部「赤尾敏」って書いてやろうとすら思った。

そんなわけで投票が済んだ選挙。僕の選挙区では嫁が誰に入れたかは知らないが、僕が投票した議員はわりと上の方で当選していた。

うーん、お礼にホテルのプール使い放題とかしてくれないかなあ…。

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