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■偽ライブドア/闘将ラーメン店主。
2006年01月26日(木)


あるんじゃないかと思ったらやっぱりあった。

愛撫ドア
デリバリーヘルス、「愛撫ドア」(http://www.aivedoor.com/)

デリヘルだからここの社長はデリエモンと呼ばれてたりして。


さて、近所に出来たラーメン屋が儚げである。

にんべんに夢と書いて「はかない」と読み、
にんべんに十と書いて「かのうしまい」と読む。

一度食べてみたところかなり美味いのであるが、狭くてカウンターに6席しかない。立地は人通りの少ない住宅地のど真ん中、更に新規開店早々店主が足を怪我して数週間臨時閉店、という立地の悪さにトラブルが重なり、長く持たずに閉店してしまうのではないか、美味しいだけに惜しい、と他人事ながら心配なのである。

その店は娘・R(2才)を遊ばせる公園のすぐ側にあるので、公園に行く度に余計なお世話ながら中を覗いて客の入りなどを見ていた。嫁も気になって見ていたようで

「ヒマそうに味見してた」

などとレポートしている。独身なら好きなだけ通って売上貢献も出来ようが、嫁とRと乳飲み子の息子・タク(3ヶ月)がいるとなるとそうはいかない。

今週ようやく一家総出で訪れることが出来たが、なんと満員で外で待たされることになった。僕の心配は杞憂になりつつあるのだろうか。ほっとしたような寒いような。ようやく席に着くと、まだ20代だと思われる林家木久蔵似のイケメン店主が笑顔で迎えてくれる。

「お待たせしました!よくお嬢さんと歩いてますよね」

わあ。僕が覗いていたのはバレバレであったのね。

「だいぶ賑わってますね」

「ええ、でもヒマな時も多くて…味見ばかりしてる時があるんですよ」

わはは。嫁の目撃談が立証されてしまった。次に店主はRに向かって言った。

「いらっしゃいお嬢ちゃん。こんにちは!」

しかしRは固まったままじいっと店主を見つめるだけで口を閉じたまま。

「あれ、警戒されちゃいましたかね?」

「多分店長さんの動きを観察してるんですよ。お店屋さんごっこが大好きですから」

Rはウチにあるままごとセットを使い、しょっちゅう飲食店員の真似をしている。僕が会社から帰ってくると「おかえりなさい」ではなく

「いらっしゃいましぇー。どうじょー」

と迎えるぐらいだ。そんな説明をすると、店主はそうですかそうですか、じゃあ見ててね…と

「ありがとうございます!」

Rに向って大きな声で深々とお辞儀をした。そして

「これがお店屋さんの基本です」

とにっこり笑ったのだった。素晴らしい。ラーメンも美味けりゃ店主も素敵だ。

「R、分かったかい?店長さんが教えてくれたよ」

客への感謝の気持ちを忘れない、お客様は神様です、という心構えがRに通じたか…というとRは店主の大きな声に少しびびってしまったようで、一層固まったままのノーリアクションになってしまったのであった。

すみません店主。せっかくお教えいただいたのに。

あなたのお客様はこの有様です。
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