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■婿の条件。
2006年01月15日(日)
娘・R(2才)を今年初めてのお遊戯教室に連れて行った。

約1ヶ月ぶりに集まった教室の子供達は相変わらずで、2才児といえども既に個性は様々である。

Rはどちらかといえばおとなしくて素直だけれども、少し恥ずかしがり屋なところがある。僕の小さな頃と似ているようだ。蛙の子は蛙と言ったところであろうか。家では大声で歌って踊っているのに、皆の前だと照れて歌えなくなってしまうR。僕にもこんなシャイな少女だった時代があったのである。まてよ、ないか。

それに引き換え同じ教室のリサちゃんは、皆の前でも堂々と歌うことが出来る。クラスで一番芸達者な子だ。その歌声と堂々とした態度は、既に和田アキ子並のディーヴァ(歌姫)っぷりを醸し出している。僕は彼女の性格を少し羨ましく思った。

一方で一番やんちゃなコウタ君は、やんちゃな盛り。お遊戯教室のヨシコ先生が

「コウタくーん、お返事してくださーい」

と言えばくるっと背中を向けて無視するし、ボールを使ってお遊戯する時に

「何色のボールがいいかな?」

と言えば「全部」と答えて全てのボールをかっぱらおうとするし、

「先生とお手々繋ごう」

と言えば手を繋ぐフリして先生のほっぺたを引っ叩くし、この年にしてアウトローっぷりが板に付いている。コウタ君のお母さんはいちいち苦笑いして謝りまくっていたが、それを見て

「でも羨ましいわあ」

と呟いていたのはユウキ君のお母さんであった。ユウキ君は本当におとなしいと言うか
ポーッとしているというか、穏やかな性格なのだけれども、将来は「いい人なんだけどねえ」と言われてフラれまくりそうな男の子である。

なるほど、僕もちょうどRにもう少し活発なところがあったら、と考えていたので、気持ちは分かりますよ奥さん、などと思っていたら、そのユウキ君とRが何やらモニョモニョと話をしていた。まったり屋のRと穏やかなユウキ君がふたりでいると、何だか老夫婦が縁側で談笑しているような雰囲気である。そこにやって来たヨシコ先生も

「あらあら、なんだかポワーンとしたカップルねえ」

と笑っており、

「あっちのカップルと全然対照的だわ…」

と視線を移すので僕もその先を見てみると、歌姫リサちゃんとアウトローのコウタ君がふたりでギャーギャーはしゃぎまくっているのであった。こちらはドツキ漫才のような激しさで…。

って、何がカップルじゃあ!僕は認めておらんぞ!

将来のRの婿としては、やんちゃ過ぎる男も困るが、おとなし過ぎる男もツブシが利かなくて困る。知力と体力を兼ね備えた勇者でなければならぬ。さすれば僕はRに近づく男に対して試練を突きつけたい。

勇者としての条件…それは小倉智昭と姉歯元一級建築士のヅラを奪って来ること。見事奪い取って来た者こそRの伴侶としてふさわしい!

ヅラは捨てることにする。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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