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■ラーメン地獄道。
2005年11月15日(火)
近所の下駄履きマンションの1区画ににラーメン屋が出来た。

娘・R(2才)を良く遊ばせに行く公園の向かい側で、教会の隣。

この区画は昔はパスタ屋があったが潰れ、その後焼きそば屋に
なったがすぐ潰れて以来空室だったのだ。住宅街の真ん中だし
立地条件が悪いのだろうと思っていたので、このラーメン屋も
正直そう長くは持たないだろうと勝手に失礼な予測をしていた。

ところが「あのラーメン屋は美味い」という噂が徐々に伝わって
来たのである。そんなわけで昼飯時に

「食べに行ってみない?」

と嫁に持ち掛けてみたところ

「あらいいじゃない」

乗り気になっていた。息子・タクのために良い母乳を作るべく
高野山の僧侶並みの厳しい菜食主義を強いられている嫁だが、
ラーメンぐらいはいいだろうと思った。外食の味は久しぶり
であるはずだし。家のすぐ近くだからタクを連れて行っても
さほど大変ではないだろう。

娘・R(2才)にとっても食べた後すぐ公園で遊べるので

「R、ラーメン食べた後は砂場で遊ぼう」

「らーめん、すなばー!」

彼女も大喜びであった。ラーメンひとつでテンションが盛り
上がる安上がりな我が家庭。意気揚々と出掛けることにした。
ところが…

「ギャー!シャッター閉まってる!」

なんと営業してないではないか。よく見ると貼り紙がしてあり

「肉離れで歩けないので1週間休業します〜店主」

とのことで…店主も災難だが僕らも災難。嫁は見る見る不機嫌
になり

「あなた午前中買い物してたでしょう?その時ちょっとでも
 確認しておけば良かったのよ!」

などと責められ、僕は非常にダークな気分になり、隣に見える
教会に駆け込んで救いを求めたくなった。

主よ、我等迷える家族を救いたまえ。ラーメン。なんつって。

もうどうしようもないので家にUターンすることになったが、
ここで暴れたのがRであった。

「すなばー!すなばー!」

遊びに行こうねと言ってしまったので大騒ぎである。R、ごめん。
僕の思い付きのひとことで嫁は怒るし娘は泣くし。つくづく僕は
泥舟の船頭であることよ。嫁にも娘にも愛想尽かされる日は近い
かもしれない。

麺の切れ目が縁の切れ目。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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