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■狂態電話。
2005年09月29日(木)
夜に会社の歓送迎会があったことをすっかり忘れていた。

嫁に無断で飲むと、1週間は口を聞いてくれない。無断飲酒は
細木数子を敵に回す程の恐ろしい行為なのである。

慌てて昼休みに嫁の携帯に電話して了解を得ることにした。

「もしもし。今日歓送迎会だからご飯いらない」

「あらそう。今R(2才の娘)と児童館の帰りなのよ」

歓送迎会などの職場イベントはなかなか断れない。嫁はそれを
よく理解してくれているようで、特に嫌味も言われずにあっさり
OKを出してくれた。電話の向こうからは

「Rちゃん、おとうさんよ。Rちゃんは何才かな〜」

嫁がRの声を聞かせようとしてくれている様子が窺え、その後

「あんしゃーい」(にさい、とはまだ言えない)

と、紛う事なき我が娘の声が聞こえた。Rは普段キャアキャアと
喋っているくせに、電話を向けると何故か寡黙になってしまう
傾向がある。だから今日も喋ってはくれないだろうと思っていた
だけに感激もひとしおである。

「R、わんわんって言ってみて」

「わんわん!」

「ぶたさんは言えるかな?」

「ぶーぶー」

会社という戦場の中にあって、ひとときの安らぎを求め、つい
Rの声をたくさん聞きたくなってしまう。

「じゃあ、象さんは?」

「ぞうしゃーん、ぞうしゃーん」

「よし、上手だぞー。象さーん」

気がつくと周りの会社同僚がニヤニヤとこちらを見ていたので、
イヤーン恥ずかしいまいっちんぐ。

「じゃ、Rちゃんバイバイ」

「ばいばーい」

ちゃんと電話でも会話ができるようになった!と喜びに浸って
いると、待ってましたとばかりに同僚にからかわれてしまった。

「いやー。いいお父さんしてるねえ」

「はは…そうでもないですよ」

「お父さんも象さんを見せてあげなきゃ。ほーらお父さん
 象さんだよーん。お前を作った立派な象さんだよーって」

「…ハードゲイみたいに腰振らないで下さい」

いかにお下劣な僕であっても、さすがに怒れるお父さん象さんは
汚れなきRの目に触れさせるわけにはいかぬ。

無断飲酒は嫁から禁じられており、必ず事前許可が必要であるが、
無断手淫については罪を問われないので、今夜辺りこっそりと
暴れることになるであろう。

許可を求められても困ると思うが。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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