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■おとなと子供の絵本。
2005年07月15日(金)
この前娘・R(もうすぐ2才)に絵本を買ってやろうと
決意したにもかかわらず、数時間後にはポックリ忘れ、
本屋の前を通ったのに豪快にスルーしていた僕。

「ボクドラ絵本ー!」

などという情けないギャグでお茶を濁した上、Rに無視
されるという生き恥を晒した失態を挽回すべく、会社
帰り本屋の絵本コーナーにまっしぐら。今までの僕で
あったらエロ本コーナーに突入していたところである。
一字違いで大違い。僕も人の親になったのだなと実感
するひと時である。

Rへの詫びの意味も込めて2冊買って来た。明朝、Rが
起きた時に見せたらきっと喜ぶだろうウフフ…と
寝床についた。

翌朝、思惑通りRは絵本にまっしぐらに食らい付いて
来た。2冊のうち1冊を取り、朗読を始めたところRは
大人しくじっくりと聞いていた。読み終わっても
「ふんふん」ともう1度読むことをせがまれ、3回も
読み返した。

ああ、Rったら凄いわ、朝から3回も。

と悦に入っていたらRは絵本をヒョイと取り上げ嫁の
ところに持って行った。嫁にも読んで貰いたいらしい。

よっぽど絵本に飢えていたんだなあ…と心が痛んだのも
束の間、嫁とRの間にトラブルが発生した。Rは始めは嫁が
読む本を見ていたのだが、その内はもう1冊の本を見始め、
嫁の方など見ちゃいない。それに激怒した嫁は

「なんだ、見てないじゃないの」

とっとと絵本を閉じ、台所の洗い物を始めてしまった。

「プギャアアア!プギャアアア!」

途中で止められておお泣きするRと

「お母さんは忙しいの!」

家事に追われる嫁。娘も哀れなら嫁もまた哀れ。

「はいはい、じゃあお父さんが読んであげるから」

この修羅場を救うべく僕が本を手に取ろうとしたのだが、

「めーーーーっ!プギャアアアア!」

Rは本を取られると思ったのか、怒り泣きになってしまった。
この絵本は僕が買って来たのに…。

まさに「お前のものはオレのもの」

でもいいの。僕、親バカだし。Rよ。この父だけには思う存分、
ゴウダタケシズムを貫き通すがよい。でも将来

「オヤジの癖に生意気なんだよ!」

とか言われたら凹むが。

ちなみに買った絵本はドラえもんではなくアンパンマンである。
アンパンマンは頭を齧られる物語である。

僕もRにすねを齧られる日記をここに記すことになるだろう。
でもいいの。僕、「齧りん」だし。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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