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■海性欲、いや海水浴。
2005年06月27日(月)
女体の肉の海に溺れたかったが嫁が許してくれないので
普通の海に行くことになった。

嫁と娘・R(1才半)を連れて逗子の海へ。ここは10年ほど前、
嫁と来たことがある。逗子駅から海へ歩いていく道すがら、

「この辺の道、覚えてない?」

「全然」

「えー。じゃあこの橋とかこの川沿いの道とかは…」

「通ったっけ?」

まだラブラブ絶頂期だった頃のデート。僕らの仲は南洋の海のように
輝いていた。そういった思い出は嫁の中ではどんどん忘却され、現在
僕が家事しないとか休日は寝てばっかりとか、そういった今の不満の
蓄積に埋もれてしまうのであろう。あの頃とは全てが変わった。
変わらないのは僕の性欲だけだ。

そして辿り着いた海は現在の僕らを象徴するかのような、ドブ川の色を
した灰色の海。それでも都会のうだるような暑さから解放された僕らは
満足し、ケラケラと笑いながら遊んだ。

「フギャアアア!」

泣いているのは娘・R(1才半)ただひとり。Rにとっては生まれて2回目の海。
初めての時は僕が抱いて波打ち際に連れて行っても絶対砂浜に足を着けよう
とせず、今日は少し慣れてもらおうと思ったのだがやはりダメであった。

しかしやがて慣れてきたのだろうか、海水があるところはダメだが砂浜では
トコトコと歩き回るようになり、なんだかラグビー部のようにひとりで砂浜
ランニングを嬉しそうに敢行していた。若いっていい。飛び出せ青春。

僕はビキニスタイルのお嬢さんを発見。
若いっていい。飛び出す性春。

Rの砂遊びはどんどんエスカレートし、海水交じりの砂でドロドロとなり

「あー…もう服がグチャグチャ…」

嫁は嘆いていたが

「だいぶ慣れてきたな!次は海の中に入ろう!」

そう逗子の海に誓って帰ることとなった。帰りの道は行きとは少し違う
ルートを辿ってみたところ

「あ、このへんの道は覚えてるよ!なんとなく!」

ようやく嫁が思い出してくれた。先程まであまりにも嫁の記憶が無いので、
ひょっとしたらあのイチャイチャした思い出は、全て僕の妄想だったのでは
ないかと心配していたところだ。危なかった。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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