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■ウチの家内は…おっ家内。
2005年06月14日(火)
夫婦冷戦の真っ只中だから、うちのワイフがクチ聞いてくれないのさ。
僕はひとり近所の商店街で買い物をしていたんだ。すると馴染みの
ゲーセン店員のジョージ(仮名)とバッタリ会っちまってね。

「あれ、奥さんと娘さんは一緒じゃないんですか?」

なんて言いやがるんだよ。まったく最悪のタイミングだぜ、と思ったね。
だけどオイラはこう返事してやったのさ。

「うちの家内は…クチき家内」

ってね…HAHAHA!

そんなアメリカンジョークはさておき、昨日は朝から夕方までにおいて、
嫁が無言のまま娘・R(1才半)を連れて行かれ、独占されてしまったので、
今日は僕が先手を打つことにした。

「Rちゃん、お父さんとおんも出ようか」

Rと公園で戯れることにし、お出掛けの準備をしたのである。

「…私も後で行く」

玄関を出る間際、久々に僕に向って喋った嫁の声が聞こえた。
そうか、とだけ答えて出掛けた。公園でRと遊ぶことしばし、
嫁はその通りやって来た。

「カジを見ようと思って…」

と言ったので我が耳を疑った。僕を見たくて…とは嬉しいことを
言うではないか(嫁は僕のことを「カジ」と呼ぶのである)
照れるぜハニー、とちょっと面映い思いになったのだが

「カジを見ようと思ったんだけど、やっぱりやめたわ。
代わりに見てきてくれない?」

嫁が次に言ったことは意味が分かりかねた。僕を見ようと
思ったのにって、現に僕は君の前にいるではないか。それに
僕自身に僕を見に行けとは、さっぱり訳が分からない。
暑さにやられたのだろうかと心配になっていたら

「ほら、妊婦が見るとお腹の子供に痣が出来るっていうでしょう?
 サイレンとか聞こえなかった?」

カジとは僕ではなく火事である、ということがようやく理解できた。
そういえば少し前、消防車のサイレンの音がやたらと聞こえてきて
Rが騒いでいた。ときめいて損した。

嫁は妊娠6ヶ月。確かに火災現場に妊婦がいるなんて危険極まりない。
別にわざわざ行かなくてもと思ったが、田舎物の僕とは違い嫁は
「火事と喧嘩が華」の江戸っ子の血が騒ぐのだろうと察し、代わりに
野次馬となって見に行ってやった。

「…もう鎮火してたよ。ドラッグストアの奥のビルだね」

「あらそう」

戻って来た僕の話に嫁はさして興味を持った風でもなく。
だからオイラはそんなワイフにこう言おうと思ったのさ。

「野次馬になってやったのだから、夜は種馬にならせてくれよ」

…ってね。HAHAHA!

しかしそんなアメリカンジョークは冷戦の雰囲気が未だ重く
のしかかっていたため、お蔵入りとなったのであった。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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