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■父娘の歯権争い。
2005年06月12日(日)
ついさっきまで仲良く遊んでいたのに、娘・R(1才)は
夕飯を食べ終わった後ぐらいから露骨に僕を避けようとする。

この後のオフロを恐れているのである。何故恐れているのか
というと、我が家のオフロにはパパイヤ鈴木がいるのだ。

そりゃアフロだ。

正確に言うと、Rはオフロそのものではなくお風呂でやらされる
歯磨きが大嫌い。本来R自身の手で磨かせたいところだが、

「さあR、歯を磨け。そして女を磨け」

と歯ブラシを持たせても、口に咥えてフゴフゴと遊ぶだけであり、

「お、咥える、であるとか、しゃぶる、とかそういうテクニークも
 磨いているのだな…ってそんなもん磨かないでくれ!」

無垢なお前の姿からみだらなイマージュを連想したくないのだよ…と
純粋な父心を掻き乱されてしまうので僕がやることにしている。

しかし痛くないように最新の注意を払ってもRはこれを大変嫌がり、
泣き叫んで鼻水・ヨダレ・涙が駄々漏れになってしまうので、
風呂場でやることにしているのである。

夕飯を食べ終わり一息ついた頃を見計らい、浴槽にお湯を入れ始める。
そのドドドという音が聞こえてくると、Rの怯えようは益々顕著になる。
そしてお湯が溜まり、

「さあR、お風呂に入ろう」

僕がRを抱こうとすると

「イヤアアアア!ギャアアアア!」

Rの恐怖は絶頂に達し、爆竹のように泣く。しかしオフロ自体は
好きなので、服を脱がせようとすると泣きながらでもちゃんと
バンザイするし、手を繋ぐと素直に浴室まで付いてくるところが
また何とも可愛い。
         
「ぎゃあああん!うわあああん!」

浴室に入って早速歯を磨き、後もうひとつRの嫌いな洗髪を済ます
までは泣き女バンシーをも凌ぐとすら思える激しい泣きようである。

「はい、終わったよ」

しかし歯磨きと洗髪が終わると、Rはケロッと泣き止み、

「うへへへへー」

嬉しそうに水遊びをするのであった。落ち着いたところで
      
「Rちゃん、そんなに怖くないでしょう?」

歯ブラシを手に取ってRに振りかざしてみると

「いやーっ!」

激しく拒絶反応を示し、また大泣きになる前兆を見せたので
慌てて歯ブラシをRに持たせた。

「早く自分で磨けるようになるといいんだけ…ぐえほがぼがぼ!」

Rに歯ブラシを口の中に突っ込まれた。Rの反撃である。
これぞまさに「歯に歯を」

みごとじゃ…。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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