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■娘、監禁の危機。
2005年06月08日(水)
とあるデパートの子供を遊ばせるスペースで、娘・R(1才半)を
遊ばせていた時のこと…。

プレイハウスというのだろうか、ミニチュアの家にRは釘付けと
なった。Rぐらいの子供だったら3人は入れる大きさの家の中に
籠もったまま、キッチンのおもちゃで真剣に遊ぶ。インドアの中で
更にインドア志向の娘。これも血だろうか。

そこに5〜2才ぐらいの兄弟と思われる3人の子供達が乱入して来た。
Rはその中の一番小さな男の子にあっさりとキッチンのおもちゃを
奪われ、隅に追いやられてしまった。その男の子は坊主頭のジャガ
イモのような顔をしており、「留吉」という名前がピッタリなので
以後そう呼ぶことにする。

留吉達は3人はチマチマとおもちゃで遊ぶRとは違い、狭いハウスの中で
大暴れし、只でさえ満員の状態なのに熊のぬいぐるみとかを窓からボン
ボン投げ入れ、痴漢天国のラッシュアワー埼京線のような過密状態。

Rは身動きが取れず、隅っこで棒立ちのままの壁の花となってしまった。
「一緒に遊んでー」と喋れるわけでもなく、留吉達もRには見向きもしない。

さあR、どうする…。ライオンは我が子を千尋の谷に落とすという。
これはRの試練。諺にもあった筈だ。千と千尋の谷落とし。違うか。

しかしRのにっちもさっちもどうにもブルドッグ状態の悲しい姿を
見ていたら、愛しさとせつなさと心弱さが湧き上がり、

「さあ、R、出よう。おいで」

つい手を差し伸べてしまった。Rはヨチヨチと留吉達の隙間をかき分け、
ハウスのドアを開けて、出ようとした。ところが手がぬうと伸びて来て

「ばたん」

ドアを閉めてしまった者が!留吉だった。ドアの戻りに押されたRは
ペタンと尻餅を付き、とうとう泣き出してしまった。

「ピヤアアアアア!」

Rが泣こうが留吉は顔色ひとつ変えずにドアを押さえたまま。
留吉…恐ろしい子!Rが監禁されてしまった!

「留、いやボク、ごめんね、この子出してあげてね〜」

僕はハウスの中からRを抱き上げて救出した。トメキッちゃん、
そばに親がいなければ身ぐるみ剥がして強制割礼の刑に処す
ところだゾ。

ひょっとしたら留吉はRと遊びたかったのかもしれない。
うまく誘うことが出来なかったゆえの監禁未遂。

しかし留吉、うちのRはやらん。
お父さんは面食いなの。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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