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■突撃隣の美人妻。
2005年06月02日(木)
新潟の親戚から笹ダンゴがどっさりと送られて来た。
その笹でパンダを2日ぐらい養えるぐらいの量。嫁は
半分呆れていた。

「どーすんのよこんなにたくさん」

「とりあえずだな…、新潟のおばちゃんにお礼の
 電話をしなければ」

ぷるるるるる。がちゃり。

「あ、練馬のカジリンです。こんなに沢山どうもすいません」

「いーのよいーのよ。ところでマキちゃんは元気かい?」

「はいそりゃもう。じゃあどうもありがとうございました」

がちゃん。ふう。…ところでマキちゃんって誰。

「で、どーすんのよこんなにたくさん」

嫁の同じセリフの繰り返しで我に返った。

「ああ、会社に持って行くとしてもまだ余る。
 隣にも持って行くか」

「じゃあR(1才半の娘)も一緒に連れて行ってよ。
 そうすれば怪しまれないし」

「じゃあ何かい、僕はデフォルトでキョドってるのかい」

「いやいやいや(しかし目はそうだと言っている)…あと、ほら、
『いつもこの子が泣いたり壁蹴っ飛ばしたりでうるさくてすみません』
って言えるじゃない」

「まあそうだけど、わざわざRを連れて行くほうが微妙な気もするが…
 R、来るか?」

Rは僕の手をぎゅっと握り、付いて来る気を見せた。Rがその気なら
じゃあ連れて行くか、とRを抱き上げて隣の部屋に向った。

隣はイケメン兄さんとモデルのような美女が住んでいる。
姓が違うので結婚しているのではないらしい。すれ違う時に
挨拶する程度なのでそこまで聞いていない。淫靡なかほりが
する同棲時代のお隣。ちょっとドキドキしながらピンポーン。

「あのーすみません。隣のカジリンですけど」

「あら、はい」

ドアが開いて奥さん(正確には違うが)が出てきた。
面と向ってみると、やはり吸い込まれそうな宇宙企画系美女。
夜は凄いんだろうなあって感じの…おおおっといけない。

「これよかったら食べてください。笹だんごでっす!」

「えー。すごーい。どうもありがとうございます」

「この子がいつもうるさくてすみませんね」

嫁の指示どおり動くのも癪だったが、Rの頭を撫でて
挨拶をさせた。

「いえいえ全然聞こえませんよ!大丈夫ですよ!では…」

「では…おやすみなさい」

扉が閉まるまでRはバイバイと手を振っていた。よし、いい子だ。
よかったね、全然うるさくないってさ。

家に戻って嫁にそう伝えると

「うちだって隣の物音は全然聞こえないよね」

「うん。でも。やっぱ、イヤーンとかヌプーンとかやってるよねえ」
 
「知らないわよ。そんなこと」

壁一枚隔てたら、そこは同棲時代の桃色空間。これまでは
別に意識してなかったが、隣の美女と喋ってからといもの、
妙に生々しく思えるようになってしまった。

「むしろ聞こえてきて欲しいんだけど…」

「バカじゃないの?」

隣はもっと激しく同棲すべきた。せっかくの同棲時代。
もっとドエロになるべきである。蜜月はいつまでも続かない。
枯れ果てた姿が隣の我々である。

美女の相手のイケメン男はもっと腰を深く打ち付け、
汗だの汁だのと共に声も溢れさせて欲しい。

腰深し 隣はナニを するべきだ
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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