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■親馬鹿にして馬鹿親。
2005年05月15日(日)
ようやく娘・R(1才)と遊べる土曜日。
それでも半ドンの仕事があったので、夕方会社から
帰って来て

「Rちゃーん。遊ぼう〜」

と擦り寄ってみたのだが

「いやっ!めっ!」

手をブンブン振って鋭い目で睨む。何故か嫌われてしまった。
何か嫌なことでもしただろうか?いや、何もしていない。
朝会社に行くほんの30分程度しか顔を合わせないから何も
しようがない。

Rは嫁から与えられた煎餅を両手に1枚ずつ持ち、代わる代わる
ボリボリと貪っていた。1枚ずつ食えないのだろうか…。

「そのおせんべい、お父ちゃんにもちょっとちょーだい」

「いやっ!めっ!」

やはり拒否されてしまった。僕に触られることすら嫌いなようだ。
小学校の時、クラスのムカつくブス一団が何かにつけ

「あんたなんか嫌いよ、顔も見たくない、ふん!
 触らないでよ、ふん!カビが生えるわ、ふん!」

日本語ラッパーのように見事なリズムをつけたライミングで我々
男子一同を罵っていたのを思い出す。もう顔にカビ生えてるだろ、
みたいな感じで別に痛くも痒くもなかったが、実の娘に拒絶される
のはさすがに心が痛む。

そうして僕は心を閉ざし、ひとり寂しくインターネッツなどを始めると

「てぃ?てぃ?てぃ?」

Rは僕の手を引っ張って遊べだの絵本を読めだの要求する。
何なんだ。結局いいように弄ばれているだけなのか?

「馬鹿にされてるんだろうか」

と思わず口に出すと

「馬鹿にされてるのよ」

嫁がすさかず断言した。嫁、お前はRの口を借りて自分が思っている
ことを言っているだけだろうがー!全くどいつもこいつもウチの
女どもは!噴火寸前のボルケイノと化した僕であったが

「ちゅ」

いきなりRがちゅーをしてくれた。ふ、ふふふ…。R、1才半にして
飴と鞭の政策をこの父に試みるか…。

…馬鹿なので3歩歩いたら怒りを忘れることにした。

余談だが今週の嫁は鞭のみであった。
細かいことは言えん。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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